z=±a2−x2−y2 ここで、z>0 の上半球を考え、後で結果を2倍することを考えます。 次に、面積要素 dS を求めます。一般に、z=f(x,y) で表される曲面の面積要素は次の式で与えられます。 dS=1+(∂x∂z)2+(∂y∂z)2dxdy まず、偏微分を計算します。
∂x∂z=∂x∂a2−x2−y2=a2−x2−y2−x ∂y∂z=∂y∂a2−x2−y2=a2−x2−y2−y 次に、これらの偏微分を面積要素の式に代入します。
dS=1+a2−x2−y2x2+a2−x2−y2y2dxdy dS=a2−x2−y2a2−x2−y2+x2+y2dxdy dS=a2−x2−y2adxdy 次に、表面積を計算するために積分を行います。積分範囲は、x2+y2≤a2 となる円板です。極座標 x=rcosθ, y=rsinθ を用いると、dxdy=rdrdθ となり、積分範囲は 0≤r≤a, 0≤θ≤2π となります。 S=∬dS=∫02π∫0aa2−r2ardrdθ u=a2−r2 と置換すると、du=−2rdr となり、rdr=−21du です。r=0 のとき u=a2、r=a のとき u=0 となります。 S=∫02π∫a20ua(−21)dudθ S=∫02π2a∫0a2u−1/2dudθ S=∫02π2a[2u]0a2dθ S=∫02π2a(2a)dθ S=a2∫02πdθ S=a2[θ]02π これは上半球の表面積なので、球全体の表面積を求めるためには、この値を2倍する必要があります。
Stotal=2(2πa2)=4πa2