数学と英語のテストの成績がAからEまでの5人分与えられています。このデータから数学と英語の相関係数を小数第二位まで求めます。

確率論・統計学相関係数統計データ分析
2025/3/29

1. 問題の内容

数学と英語のテストの成績がAからEまでの5人分与えられています。このデータから数学と英語の相関係数を小数第二位まで求めます。

2. 解き方の手順

まず、数学の得点をxix_i、英語の得点をyiy_iとします。相関係数rrは次の式で計算できます。
r=i=1n(xixˉ)(yiyˉ)i=1n(xixˉ)2i=1n(yiyˉ)2r = \frac{\sum_{i=1}^{n}(x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y})}{\sqrt{\sum_{i=1}^{n}(x_i - \bar{x})^2} \sqrt{\sum_{i=1}^{n}(y_i - \bar{y})^2}}
または、より計算しやすいように次の式を使用します。
r=ni=1nxiyi(i=1nxi)(i=1nyi)ni=1nxi2(i=1nxi)2ni=1nyi2(i=1nyi)2r = \frac{n \sum_{i=1}^{n} x_i y_i - (\sum_{i=1}^{n} x_i)(\sum_{i=1}^{n} y_i)}{\sqrt{n \sum_{i=1}^{n} x_i^2 - (\sum_{i=1}^{n} x_i)^2} \sqrt{n \sum_{i=1}^{n} y_i^2 - (\sum_{i=1}^{n} y_i)^2}}
ここで、nnはデータの数(ここでは5)です。
まず、各値を計算します。
xi=78+87+97+65+83=410\sum x_i = 78 + 87 + 97 + 65 + 83 = 410
yi=51+59+63+45+52=270\sum y_i = 51 + 59 + 63 + 45 + 52 = 270
xiyi=(78)(51)+(87)(59)+(97)(63)+(65)(45)+(83)(52)=3978+5133+6111+2925+4316=22463\sum x_i y_i = (78)(51) + (87)(59) + (97)(63) + (65)(45) + (83)(52) = 3978 + 5133 + 6111 + 2925 + 4316 = 22463
xi2=782+872+972+652+832=6084+7569+9409+4225+6889=34176\sum x_i^2 = 78^2 + 87^2 + 97^2 + 65^2 + 83^2 = 6084 + 7569 + 9409 + 4225 + 6889 = 34176
yi2=512+592+632+452+522=2601+3481+3969+2025+2704=14780\sum y_i^2 = 51^2 + 59^2 + 63^2 + 45^2 + 52^2 = 2601 + 3481 + 3969 + 2025 + 2704 = 14780
これらの値を用いて相関係数を計算します。
分子 =5(22463)(410)(270)=112315110700=1615= 5(22463) - (410)(270) = 112315 - 110700 = 1615
5(34176)(410)2=170880168100=278052.7257\sqrt{5(34176) - (410)^2} = \sqrt{170880 - 168100} = \sqrt{2780} \approx 52.7257
5(14780)(270)2=7390072900=1000=31.6228\sqrt{5(14780) - (270)^2} = \sqrt{73900 - 72900} = \sqrt{1000} = 31.6228
r=1615(52.7257)(31.6228)=16151667.330.9686r = \frac{1615}{(52.7257)(31.6228)} = \frac{1615}{1667.33} \approx 0.9686
小数第二位まで求めると、0.97となります。

3. 最終的な答え

0. 97

「確率論・統計学」の関連問題

20本のくじの中に当たりくじが5本入っています。A, Bの2人がこの順に1本ずつくじを引きます。引いたくじは元に戻しません。 このとき、以下の確率を求めます。 * Aが当たる確率 * Aが外れ、Bが当...

確率条件付き確率くじ引き
2025/4/10

袋Aには赤玉3個、白玉5個が入っており、袋Bには赤玉4個、白玉4個が入っている。それぞれの袋から玉を1個ずつ取り出すとき、両方とも赤玉が出る確率を求める問題です。

確率事象独立事象組み合わせ
2025/4/10

20本のくじの中に当たりくじが5本ある。A, Bの2人がこの順に1本ずつくじを引く。引いたくじは元に戻さない。このとき、Aが当たる確率、Aが外れてBが当たる確率、そしてBが当たる確率をそれぞれ求める。

確率条件付き確率くじ引き
2025/4/10

1つのサイコロを5回続けて投げるとき、奇数の目がちょうど4回出る確率と、4回以上出る確率を求める問題です。

確率二項分布サイコロ
2025/4/10

袋Aには赤玉3個、白玉5個が、袋Bには赤玉4個、白玉4個が入っている。それぞれの袋から玉を1個ずつ取り出すとき、両方とも赤玉が出る確率を求める問題です。

確率独立事象確率の乗法定理
2025/4/10

(1) 1から4までの整数が書かれた4枚のカードから2枚を同時に引くとき、引いたカードに書かれた数の和が3の倍数になる確率を求める。 (2) 袋の中に1, 1, 2, 3, 3, 4の数字が書かれた6...

確率組み合わせ条件付き確率
2025/4/10

赤球5個と白球3個が入った袋から、3個の球を同時に取り出すとき、取り出した3個の球が全て同じ色である確率を求める。

確率組み合わせ場合の数
2025/4/10

2科目の小テストに関する5人の生徒の得点データが与えられています。それぞれの科目の得点を変量 $x$ , $y$ とするとき、変量 $x$ , $y$ の相関係数を求める問題です。

相関係数統計データ分析標準偏差共分散
2025/4/10

(1) 母平均 $\mu = 80$, 母標準偏差 $\sigma = 12$ の母集団から, 大きさ $n = 400$ の無作為標本を抽出したとき, 標本平均 $\overline{X}$ が $...

確率標本平均標本比率中心極限定理正規分布統計的推測
2025/4/10

## 1. 問題の内容

期待値分散標準偏差確率変数独立性
2025/4/10