問題は、集合、場合の数、順列・組み合わせなどに関する10個の小問から構成されています。具体的には、集合の要素の個数を求めたり、さいころの目の出方、人の選び方、正の約数の総和、果物の買い方、文字列の作り方など、様々な場合の数を計算する問題です。

離散数学場合の数組み合わせ順列集合約数円順列重複組み合わせ
2025/6/23

1. 問題の内容

問題は、集合、場合の数、順列・組み合わせなどに関する10個の小問から構成されています。具体的には、集合の要素の個数を求めたり、さいころの目の出方、人の選び方、正の約数の総和、果物の買い方、文字列の作り方など、様々な場合の数を計算する問題です。

2. 解き方の手順

(1) 大中小の3個のさいころを投げるとき、目の大きさが大中小の順に小さくなる場合の数を求めます。
3つのさいころの目が全て異なる必要があります。1から6までの6個の数字の中から、異なる3つの数字を選ぶ組み合わせを考えます。
これは 6C3=6!3!(63)!=6×5×43×2×1=20_6C_3 = \frac{6!}{3!(6-3)!} = \frac{6\times5\times4}{3\times2\times1} = 20通りです。
(2) 1個のさいころを2回投げるとき、目の和が10以上になる場合の数を求めます。
1回目と2回目の目をそれぞれx, yとすると、x+y10x + y \ge 10となる組み合わせを数えます。
- x=4x=4のとき、y=6y=6
- x=5x=5のとき、y=5,6y=5, 6
- x=6x=6のとき、y=4,5,6y=4, 5, 6
したがって、1+2+3=61 + 2 + 3 = 6通りです。
(3) (a+bc)(d+e+fg)(a+b-c)(d+e+f-g)を展開すると、項は何個できるかを求めます。
1つ目の括弧には3つの項があり、2つ目の括弧には4つの項があります。展開すると、3×4=123 \times 4 = 12個の項ができます。
(4) 10人の部員の中から、兼任を認めないで、部長、副部長、会計、書記を各1人選ぶとき、選び方は何通りあるかを求めます。
これは10人から4人を選んで並べる順列の問題なので、10P4=10!(104)!=10×9×8×7=5040_{10}P_4 = \frac{10!}{(10-4)!} = 10 \times 9 \times 8 \times 7 = 5040通りです。
(5) 8人が輪の形に並ぶとき、並び方は何通りあるかを求めます。
円順列なので、(81)!=7!=7×6×5×4×3×2×1=5040(8-1)! = 7! = 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 5040通りです。
(6) 4人が1回じゃんけんをするとき、手の出し方は何通りあるかを求めます。
各人がグー、チョキ、パーの3通りの手を出すことができるので、34=813^4 = 81通りです。
(7) 144の正の約数の総和を求めます。
144=24×32144 = 2^4 \times 3^2なので、約数の総和は (1+2+22+23+24)(1+3+32)=(1+2+4+8+16)(1+3+9)=31×13=403(1 + 2 + 2^2 + 2^3 + 2^4)(1 + 3 + 3^2) = (1 + 2 + 4 + 8 + 16)(1 + 3 + 9) = 31 \times 13 = 403です。
(8) 12枚の異なるカードの中から10枚選ぶ選び方は何通りあるかを求めます。
これは12枚から10枚を選ぶ組み合わせなので、12C10=12!10!2!=12×112×1=66_{12}C_{10} = \frac{12!}{10!2!} = \frac{12 \times 11}{2 \times 1} = 66通りです。
(9) ぶどう、もも、みかん、なしの4種類の果物の中から5個の果物を買うとき、何通りの買い方があるかを求めます。ただし、含まれない果物があってもよい。
これは重複組み合わせの問題なので、4H5=4+51C5=8C5=8!5!3!=8×7×63×2×1=56_4H_5 = _{4+5-1}C_5 = _8C_5 = \frac{8!}{5!3!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56通りです。
(10) KOYOKOKOの8文字をすべて使って文字列を作るとき、文字列は何個作れるかを求めます。
同じ文字がいくつかあるので、順列の公式を使います。Oが3個、Kが2個、Yが1個です。
8!3!2!1!1!1!=8×7×6×5×42=8×7×6×5×2=3360\frac{8!}{3!2!1!1!1!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4}{2} = 8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 2 = 3360通りです。

3. 最終的な答え

(1) 20通り
(2) 6通り
(3) 12個
(4) 5040通り
(5) 5040通り
(6) 81通り
(7) 403
(8) 66通り
(9) 56通り
(10) 3360通り

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