底面の半径が $r$, 高さが $h$ の円錐の体積 $V$ が、 $V = \frac{1}{3}\pi r^2 h$ で与えられることを示す。

解析学積分体積円錐積分計算
2025/6/23

1. 問題の内容

底面の半径が rr, 高さが hh の円錐の体積 VV が、
V=13πr2hV = \frac{1}{3}\pi r^2 h
で与えられることを示す。

2. 解き方の手順

円錐の体積を求めるには、積分を使用します。円錐を底面に平行な薄い円盤に分割し、それぞれの円盤の体積を足し合わせることで全体の体積を求めます。
まず、円錐を zz 軸に沿って配置し、頂点を原点 (0,0,0)(0, 0, 0) に、底面を z=hz=h の平面に置きます。高さ zz における円盤の半径を r(z)r(z) とします。相似な三角形の性質より、r(z)/z=r/hr(z)/z = r/h が成り立つので、
r(z)=rhzr(z) = \frac{r}{h}z
となります。
高さ zz における円盤の面積 A(z)A(z) は、
A(z)=π[r(z)]2=π(rhz)2=πr2h2z2A(z) = \pi [r(z)]^2 = \pi (\frac{r}{h}z)^2 = \frac{\pi r^2}{h^2} z^2
となります。
円盤の厚さを dzdz とすると、高さ zz における円盤の体積 dVdV は、
dV=A(z)dz=πr2h2z2dzdV = A(z) dz = \frac{\pi r^2}{h^2} z^2 dz
となります。
円錐の体積 VV は、0から hh まで dVdV を積分することで求められます。
V=0hdV=0hπr2h2z2dz=πr2h20hz2dzV = \int_0^h dV = \int_0^h \frac{\pi r^2}{h^2} z^2 dz = \frac{\pi r^2}{h^2} \int_0^h z^2 dz
0hz2dz=[13z3]0h=13h3\int_0^h z^2 dz = \left[ \frac{1}{3} z^3 \right]_0^h = \frac{1}{3} h^3
したがって、
V=πr2h213h3=13πr2hV = \frac{\pi r^2}{h^2} \cdot \frac{1}{3} h^3 = \frac{1}{3} \pi r^2 h

3. 最終的な答え

V=13πr2hV = \frac{1}{3}\pi r^2 h

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