(1) f′(x) を求める。 積の微分公式と合成関数の微分公式を用いる。
f(x)=(x−1)e−x2+2x f′(x)=(1)e−x2+2x+(x−1)e−x2+2x(−2x+2) f′(x)=e−x2+2x+(x−1)(2−2x)e−x2+2x f′(x)=e−x2+2x+(2x−2x2−2+2x)e−x2+2x f′(x)=e−x2+2x(1+4x−2x2−2) f′(x)=e−x2+2x(−2x2+4x−1) 次に、f′′(x) を求める。 f′′(x)=e−x2+2x(−2x+2)(−2x2+4x−1)+e−x2+2x(−4x+4) f′′(x)=e−x2+2x[(−2x+2)(−2x2+4x−1)+(−4x+4)] f′′(x)=e−x2+2x[4x3−8x2+2x−8x2+16x−4−4x+4] f′′(x)=e−x2+2x(4x3−16x2+14x) f′′(x)=2xe−x2+2x(2x2−8x+7) (2) f′(x)=0 となる x の値を求める。 f′(x)=e−x2+2x(−2x2+4x−1)=0 e−x2+2x>0 なので、 −2x2+4x−1=0 を解く。 2x2−4x+1=0 x=44±16−8=44±8=44±22=22±2=1±22 α=1−22, β=1+22 (3) 各区間における f(x) の増減と凹凸を調べる。 f′(x)=e−x2+2x(−2x2+4x−1) より、f′(x)の符号は−2x2+4x−1の符号と同じ。 x<α のとき、f′(x)<0 より、f(x) は減少。 f′′(x)=2xe−x2+2x(2x2−8x+7) であり、x<α であることを考慮すると、区間によってはf′′(x)の符号が変わる可能性があるので検討が必要 2x2−8x+7=0を解くと、x=48±64−56=48±8=2±22 x<α=1−22の場合、0<1−22より、x<0の場合と、0<x<1−22の場合が考えられる。 x<0 のとき、f′′(x)<0 より、y=f(x) は下に凸。 0<x<α=1−22 のとき、2x2−8x+7>0 となり、f′′(x)>0となりy=f(x)は上に凸。 したがってf(x)は下に凸であるという選択肢も、上に凸であるという選択肢も不適 しかし、選択肢をよく見ると、「変曲点をちょうど一つもつ」という選択肢があり、これに該当する可能性がある。
よって、アは⑦。
α<x<β のとき、f′(x)>0 より、f(x) は増加。 α<x<β より、1−22<x<1+22なので、2x2−8x+7<0のとき、2<2−22<x<2+22なので、x>0であることに注意すると、f′′(x)<0となり、y=f(x)は下に凸。 よって、イは④。
β<x のとき、f′(x)<0 より、f(x) は減少。 β<x のとき、2x2−8x+7>0になる区間と、2x2−8x+7<0になる区間があるため、凹凸は一概には言えない。 しかしf(x)は減少であることから、ウは①または②。 xが十分大きいとき、f′′(x)の符号は、2x2−8x+7>0より、x>0ならばf′′(x)の符号は正。