曲線や直線で囲まれた部分をy軸の周りに回転してできる回転体の体積Vを求める問題です。 (1) $y = \sqrt{2-x}$、x軸、y軸で囲まれた部分 (2) $y = x^2 (x \geq 0)$、 $x = 0$、$y = 2$ で囲まれた部分

解析学積分回転体の体積定積分曲線体積
2025/3/29

1. 問題の内容

曲線や直線で囲まれた部分をy軸の周りに回転してできる回転体の体積Vを求める問題です。
(1) y=2xy = \sqrt{2-x}、x軸、y軸で囲まれた部分
(2) y=x2(x0)y = x^2 (x \geq 0)x=0x = 0y=2y = 2 で囲まれた部分

2. 解き方の手順

(1)
y=2xy = \sqrt{2-x}xx について解きます。
y2=2xy^2 = 2 - x
x=2y2x = 2 - y^2
xx軸とyy軸で囲まれているので、xx の積分範囲は、00 から 22 です。
yy軸回転なので、体積VVは、
V=π02(2y2)2dyV = \pi \int_0^{\sqrt{2}} (2-y^2)^2 dy
=π02(44y2+y4)dy= \pi \int_0^{\sqrt{2}} (4 - 4y^2 + y^4) dy
=π[4y43y3+15y5]02= \pi [4y - \frac{4}{3}y^3 + \frac{1}{5}y^5]_0^{\sqrt{2}}
=π[4243(22)+15(42)]= \pi [4\sqrt{2} - \frac{4}{3}(2\sqrt{2}) + \frac{1}{5}(4\sqrt{2})]
=π[42823+425]= \pi [4\sqrt{2} - \frac{8\sqrt{2}}{3} + \frac{4\sqrt{2}}{5}]
=π[602402+12215]= \pi [\frac{60\sqrt{2} - 40\sqrt{2} + 12\sqrt{2}}{15}]
=π[32215]= \pi [\frac{32\sqrt{2}}{15}]
(2)
y=x2y = x^2xx について解くと、x=yx = \sqrt{y}
yy軸回転なので、体積VVは、
V=π02(y)2dyV = \pi \int_0^2 (\sqrt{y})^2 dy
=π02ydy= \pi \int_0^2 y dy
=π[12y2]02= \pi [\frac{1}{2}y^2]_0^2
=π[12(4)]= \pi [\frac{1}{2}(4)]
=2π= 2\pi

3. 最終的な答え

(1) V=32215πV = \frac{32\sqrt{2}}{15}\pi
(2) V=2πV = 2\pi

「解析学」の関連問題

関数 $f(x) = \log_2{x} + 2\log_2{(6-x)}$ の最大値を求める問題です。

対数関数最大値微分定義域
2025/4/9

放物線と直線で囲まれた部分をx軸の周りに1回転させてできる回転体の体積Vを求める問題です。 (1) $y=x^2$ と $y=x$ (2) $y=-x^2+2$ と $y=1$

積分体積回転体放物線定積分
2025/4/9

$e^x > 1 + \frac{x}{1!} + \frac{x^2}{2!} + \cdots + \frac{x^n}{n!}$ ($x > 0$) が0以上の整数nについて成り立つことを、数学...

数学的帰納法不等式指数関数微分導関数増加関数
2025/4/9

与えられた級数の値を求める問題です。問題は、無限級数 $\sum_{k=0}^{\infty} \frac{(2k)!}{2^{2k}(k!)^2} \frac{1}{2k+1}$ が $\frac{...

無限級数級数二項係数アークサイン積分
2025/4/9

問題は、$\lim_{x \to +0} x (\log x)^n$ を計算することです。ただし、画像には「なぜ $x \to +0$ が $t \to \infty$ となるのですか?」という質問も...

極限対数関数ロピタルの定理関数の極限
2025/4/8

$x > 0$ のとき、$e^x > 1 + \frac{x}{1!} + \frac{x^2}{2!} + \dots + \frac{x^n}{n!}$ が成り立つと仮定したとき、$e^x > 1...

テイラー展開数学的帰納法指数関数不等式
2025/4/8

## 解答

不等式極限数学的帰納法マクローリン展開
2025/4/8

(1) $n$ を0以上の整数、$x > 0$とするとき、以下の不等式が成り立つことを示す問題です。 $e^x > 1 + \frac{x}{1!} + \frac{x^2}{2!} + \dots ...

不等式極限数学的帰納法ロピタルの定理指数関数対数関数
2025/4/8

与えられた数列の和を求める問題です。具体的には、以下の6つの和を計算します。 (1) $\sum_{k=1}^{n} (2k-7)$ (2) $\sum_{k=1}^{n} 3^k$ (3) $\su...

数列級数シグマ等比数列部分分数分解
2025/4/8

画像にある数学の問題を解きます。具体的には、以下の問題です。 (6) 不等式 $9^x > 3^{3x+1}$ を解く。 (7) 方程式 $\log_2(x+1) + \log_2(x-2) = 2$...

不等式対数微分極値積分
2025/4/8