与えられた4つの対称行列 A, B, C, D の定値性を判定する問題です。各行列の (1,1) 成分と行列式から固有値の符号を判断し、その結果に基づいて行列の定値性を判定し、2次形式 $x^T A x$, $x^T B x$, $x^T C x$, $x^T D x$ の符号を判定します。
2025/6/24
1. 問題の内容
与えられた4つの対称行列 A, B, C, D の定値性を判定する問題です。各行列の (1,1) 成分と行列式から固有値の符号を判断し、その結果に基づいて行列の定値性を判定し、2次形式 , , , の符号を判定します。
2. 解き方の手順
* 行列 A について:
* (1,1) 成分は -3 です。
* 行列式 です。
* (1,1) 成分が負、行列式が正なので、固有値は負と正になります。
* したがって、A は不定値行列です。
* 2次形式 の符号は不定です。
* 行列 B について:
* (1,1) 成分は 3 です。
* 行列式 です。
* (1,1) 成分が正、行列式がゼロなので、固有値は正とゼロになります。
* したがって、B は半正定値行列です。
* 2次形式 の符号は非負です。
* 行列 C について:
* (1,1) 成分は 4 です。
* 行列式 です。
* (1,1) 成分が正、行列式が負なので、固有値は正と負になります。
* したがって、C は不定値行列です。
* 2次形式 の符号は不定です。
* 行列 D について:
* (1,1) 成分は 8 です。
* 行列式 です。
* (1,1) 成分が正、行列式が負なので、固有値は正と負になります。
* したがって、D は不定値行列です。
* 2次形式 の符号は不定です。
3. 最終的な答え
* Aの (1,1) 成分は-3, |A|は 14 であるから、これらの符号よりAの固有値は正と負 よって、Aは不定値であり、2次形式x'Ax の符号は不定。
* Bの (1,1) 成分は3, |B|は 0 であるから、これらの符号よりBの固有値は正とゼロ よって、Bは半正定値であり、2次形式 x'Bx の符号は非負。
* Cの (1,1) 成分は4, |C|は -32 であるから、これらの符号よりCの固有値は正と負 よって、Cは不定値であり、2次形式x'Cx の符号は不定。
* Dの (1,1) 成分は8、|D|は -12 であるから、これらの符号よりの固有値は正と負 よって、Dは不定値であり、2次形式x'Dx の符号は不定。