質量4.0kgの物体が、初速度5.0m/sで粗い水平面上を運動する。物体と水平面との間の動摩擦係数は0.20、重力加速度の大きさは9.8m/s^2とする。 (1) この物体が止まるまでに、動摩擦力がする仕事 $W$ は何Jか。 (2) この物体が止まるまでに滑る距離 $x$ は何mか。

応用数学力学運動エネルギー仕事摩擦力物理
2025/6/24

1. 問題の内容

質量4.0kgの物体が、初速度5.0m/sで粗い水平面上を運動する。物体と水平面との間の動摩擦係数は0.20、重力加速度の大きさは9.8m/s^2とする。
(1) この物体が止まるまでに、動摩擦力がする仕事 WW は何Jか。
(2) この物体が止まるまでに滑る距離 xx は何mか。

2. 解き方の手順

(1) 物体の運動エネルギーの変化が、動摩擦力がした仕事に等しいことを利用する。
初速度 v0=5.0v_0 = 5.0 m/s、質量 m=4.0m = 4.0 kgの物体の運動エネルギーは、
KE=12mv02KE = \frac{1}{2}mv_0^2 であり、最終的に停止するので運動エネルギーは0になる。
したがって、動摩擦力がする仕事 WW は、
W=012mv02=12×4.0×5.02W = 0 - \frac{1}{2}mv_0^2 = - \frac{1}{2} \times 4.0 \times 5.0^2
(2) 動摩擦力の大きさは、垂直抗力に動摩擦係数をかけたものである。垂直抗力は重力と等しいので、N=mgN = mg となる。動摩擦係数をμ\muとすると、動摩擦力はF=μmgF = \mu mgとなる。
動摩擦力の向きは移動の向きと反対なので、仕事は W=FxW = -Fx で与えられる。この式を変形して、滑る距離 xx を求める。
x=WF=Wμmgx = - \frac{W}{F} = - \frac{W}{\mu mg}
動摩擦力 F=0.20×(4.0×9.8)NF = 0.20 \times (4.0 \times 9.8) N
滑る距離 x=(50)0.20×4.0×9.8x = \frac{-(-50)}{0.20 \times 4.0 \times 9.8}

3. 最終的な答え

(1) W=50JW = -50 J
(2) x6.4mx \fallingdotseq 6.4 m

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