与えられた条件下で、円管内の流れが層流か乱流かを判定する。具体的には、 1. 内径20mmの円管に水が10秒間に0.005m³流れる場合。 2. 1の場合から内径が20倍になった場合。 3. 2の場合から内径は変わらず流速が130%になった場合。 それぞれについて、レイノルズ数を計算し、臨界レイノルズ数と比較して流れの様式を判定する。水の密度 $\rho_w = 1000 \text{kg/m}^3$、粘性係数 $\mu_w = 1.00 \times 10^{-3} \text{Pa}\cdot\text{s}$、臨界レイノルズ数はレイノルズの実験値とする。
2025/6/24
1. 問題の内容
与えられた条件下で、円管内の流れが層流か乱流かを判定する。具体的には、
1. 内径20mmの円管に水が10秒間に0.005m³流れる場合。
2. 1の場合から内径が20倍になった場合。
3. 2の場合から内径は変わらず流速が130%になった場合。
それぞれについて、レイノルズ数を計算し、臨界レイノルズ数と比較して流れの様式を判定する。水の密度 、粘性係数 、臨界レイノルズ数はレイノルズの実験値とする。
2. 解き方の手順
レイノルズ数 は次式で定義される。
ここで、 は密度、 は流速、 は管径、 は粘性係数である。
円管内の平均流速 は、体積流量 と管の断面積 を用いて、 と表される。円管の断面積は であり、したがって となる。
各ケースについてレイノルズ数を計算し、臨界レイノルズ数(ここではレイノルズの実験値である2300と仮定)と比較する。 ならば層流、 ならば乱流と判断する。
1. の場合:
*
*
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であるから、乱流。
2. の場合:
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* (同じ)
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*
であるから、層流。
3. の場合:
* (同じ)
*
*
であるから、層流。