半径10cmの円管内を水が流れている。円管内には4 Pa/mの圧力勾配が存在する。流れがポアズイユ流れであると仮定した場合、流路断面の中心における流速を求めよ。ただし、水の密度は1000 kg/m³、粘性係数は$1.002 \times 10^{-3}$ Pa・sとする。

応用数学流体力学ポアズイユ流れ圧力勾配粘性係数流速
2025/6/24

1. 問題の内容

半径10cmの円管内を水が流れている。円管内には4 Pa/mの圧力勾配が存在する。流れがポアズイユ流れであると仮定した場合、流路断面の中心における流速を求めよ。ただし、水の密度は1000 kg/m³、粘性係数は1.002×1031.002 \times 10^{-3} Pa・sとする。

2. 解き方の手順

ポアズイユ流れにおける流速分布は以下の式で表されます。
v(r)=14ηdpdx(R2r2)v(r) = \frac{1}{4\eta} \frac{dp}{dx} (R^2 - r^2)
ここで、
- v(r)v(r) は半径 rr の位置における流速
- η\eta は粘性係数
- dpdx\frac{dp}{dx} は圧力勾配
- RR は円管の半径
- rr は円管の中心からの距離
問題で求められているのは流路断面の中心における流速、つまりr=0r=0のときの流速なので、上の式にr=0r=0を代入します。
v(0)=14ηdpdxR2v(0) = \frac{1}{4\eta} \frac{dp}{dx} R^2
与えられた値を代入します。
- η=1.002×103\eta = 1.002 \times 10^{-3} Pa・s
- dpdx=4\frac{dp}{dx} = 4 Pa/m
- R=10 cm=0.1 mR = 10 \text{ cm} = 0.1 \text{ m}
v(0)=14×1.002×103×4×(0.1)2=4×0.014×1.002×103=0.011.002×103=101.0029.98 m/sv(0) = \frac{1}{4 \times 1.002 \times 10^{-3}} \times 4 \times (0.1)^2 = \frac{4 \times 0.01}{4 \times 1.002 \times 10^{-3}} = \frac{0.01}{1.002 \times 10^{-3}} = \frac{10}{1.002} \approx 9.98 \text{ m/s}

3. 最終的な答え

流路断面の中心における流速は、約9.98 m/sです。

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