質量 $m = 3.0 \text{ kg}$ の物体が、水平面と角度 $\theta = 45^\circ$ をなす滑らかな斜面上に置かれている。物体を静かに離したとき、以下の問いに答える問題です。 (1) 加速度 $a$ と垂直抗力 $N$ を求めよ。ただし、斜面下方を正とする。 (2) 物体が斜面上を距離 $L = 2.0 \text{ m}$ だけ滑り降りるのにかかる時間 $t$ と、そのときの速さ $v$ を求めよ。

応用数学力学運動方程式加速度垂直抗力等加速度運動
2025/6/24

1. 問題の内容

質量 m=3.0 kgm = 3.0 \text{ kg} の物体が、水平面と角度 θ=45\theta = 45^\circ をなす滑らかな斜面上に置かれている。物体を静かに離したとき、以下の問いに答える問題です。
(1) 加速度 aa と垂直抗力 NN を求めよ。ただし、斜面下方を正とする。
(2) 物体が斜面上を距離 L=2.0 mL = 2.0 \text{ m} だけ滑り降りるのにかかる時間 tt と、そのときの速さ vv を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 加速度 aa と垂直抗力 NN を求める。
斜面下向きを正とすると、物体の運動方程式は以下のようになる。
ma=mgsinθma = mg \sin\theta
a=gsinθa = g \sin\theta
ここで、g=9.8 m/s2g = 9.8 \text{ m/s}^2θ=45\theta = 45^\circ であるから、
a=9.8sin45=9.8×226.93 m/s2a = 9.8 \sin 45^\circ = 9.8 \times \frac{\sqrt{2}}{2} \approx 6.93 \text{ m/s}^2
垂直抗力 NN は、斜面に垂直な方向の力の釣り合いから求める。
N=mgcosθN = mg \cos\theta
N=3.0×9.8×cos45=3.0×9.8×2220.79 NN = 3.0 \times 9.8 \times \cos 45^\circ = 3.0 \times 9.8 \times \frac{\sqrt{2}}{2} \approx 20.79 \text{ N}
(2) 時間 tt と速さ vv を求める。
初速度 v0=0v_0 = 0、加速度 a=6.93 m/s2a = 6.93 \text{ m/s}^2、距離 L=2.0 mL = 2.0 \text{ m} である。
等加速度運動の公式 L=v0t+12at2L = v_0 t + \frac{1}{2}at^2 より、
2.0=0×t+12×6.93×t22.0 = 0 \times t + \frac{1}{2} \times 6.93 \times t^2
t2=4.06.930.577t^2 = \frac{4.0}{6.93} \approx 0.577
t=0.5770.76 st = \sqrt{0.577} \approx 0.76 \text{ s}
速さ vv は、等加速度運動の公式 v=v0+atv = v_0 + at より、
v=0+6.93×0.765.27 m/sv = 0 + 6.93 \times 0.76 \approx 5.27 \text{ m/s}

3. 最終的な答え

(1) 加速度 a=6.93 m/s2a = 6.93 \text{ m/s}^2、垂直抗力 N=20.79 NN = 20.79 \text{ N}
(2) 時間 t=0.76 st = 0.76 \text{ s}、速さ v=5.27 m/sv = 5.27 \text{ m/s}

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