ピストンとシリンダの間の摩擦応力 $\tau$ が 500 Pa 以下になるように、オイルの粘性係数 $\mu$ をどのようにすればよいか答える問題です。ピストンの速度 $U = 8$ m/s、ピストンとシリンダの隙間 $h = 0.5$ mm が与えられています。

応用数学流体力学粘性摩擦応力不等式物理
2025/6/24

1. 問題の内容

ピストンとシリンダの間の摩擦応力 τ\tau が 500 Pa 以下になるように、オイルの粘性係数 μ\mu をどのようにすればよいか答える問題です。ピストンの速度 U=8U = 8 m/s、ピストンとシリンダの隙間 h=0.5h = 0.5 mm が与えられています。

2. 解き方の手順

摩擦応力 τ\tau は、粘性係数 μ\mu と速度勾配 dUdy\frac{dU}{dy} の積で表されます。
τ=μdUdy \tau = \mu \frac{dU}{dy}
この問題では、ピストンとシリンダ間の隙間が非常に小さいので、速度勾配は以下のように近似できます。
dUdyUh \frac{dU}{dy} \approx \frac{U}{h}
したがって、摩擦応力は以下のようになります。
τ=μUh \tau = \mu \frac{U}{h}
問題では τ500\tau \le 500 Pa となるように μ\mu を決める必要があるので、以下の不等式が成り立ちます。
μUh500 \mu \frac{U}{h} \le 500
μ\mu について解くと、
μ500hU \mu \le \frac{500h}{U}
与えられた値を代入します。h=0.5h = 0.5 mm =0.5×103= 0.5 \times 10^{-3} m、 U=8U = 8 m/s なので、
μ500×0.5×1038=0.258=0.03125 \mu \le \frac{500 \times 0.5 \times 10^{-3}}{8} = \frac{0.25}{8} = 0.03125

3. 最終的な答え

オイルの粘性係数 μ\mu0.031250.03125 Pa・s 以下にすれば良い。

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