以下の4つの命題の真偽を判定します。 (1) 任意の自然数 $x$ に対して、ある自然数 $y$ が存在し、$y > x$ が成り立つ。 (2) ある自然数 $x$ が存在し、任意の自然数 $y$ に対して、$x > y$ が成り立つ。 (3) 任意の実数 $x$ に対して、ある実数 $y$ が存在し、$y^2 = x$ が成り立つ。 (4) ある実数 $x$ が存在し、任意の実数 $y$ に対して、ある実数 $z$ が存在し、$x + y = z$ が成り立つ。
2025/6/24
1. 問題の内容
以下の4つの命題の真偽を判定します。
(1) 任意の自然数 に対して、ある自然数 が存在し、 が成り立つ。
(2) ある自然数 が存在し、任意の自然数 に対して、 が成り立つ。
(3) 任意の実数 に対して、ある実数 が存在し、 が成り立つ。
(4) ある実数 が存在し、任意の実数 に対して、ある実数 が存在し、 が成り立つ。
2. 解き方の手順
(1) について
任意の自然数 に対して、 とすれば、 は自然数であり、 が成り立つ。したがって、この命題は真です。
(2) について
自然数 が存在して、任意の自然数 に対して、 が成り立つと仮定する。しかし、自然数には上限がないため、そのような は存在しません。例えば、 とすれば、 は成り立ちません。したがって、この命題は偽です。
(3) について
任意の実数 に対して、 となる実数 が存在するかどうかを考える。もし が負の実数である場合、 を満たす実数 は存在しません。したがって、この命題は偽です。
(4) について
ある実数 を固定し、任意の実数 に対して、 となる実数 が存在するかどうかを考える。 とすれば、 は実数であり、 が成り立つ。したがって、この命題は真です。
3. 最終的な答え
(1) 真
(2) 偽
(3) 偽
(4) 真