アッカーマン関数 $A(m, n)$ について、$A(2, 1) = 5$ となることを、途中式を書いて示す問題です。ただし、$A(2, 0) = 3$ と $A(1, 1) = 3$ であることは使ってよいものとします。アッカーマン関数の定義は、以下の通りです。 $ A(m, n) = \begin{cases} n+1 & \text{if } m = 0 \\ A(m-1, 1) & \text{if } m > 0 \text{ and } n = 0 \\ A(m-1, A(m, n-1)) & \text{if } m > 0 \text{ and } n > 0 \end{cases} $

その他アッカーマン関数再帰関数関数の評価
2025/6/24

1. 問題の内容

アッカーマン関数 A(m,n)A(m, n) について、A(2,1)=5A(2, 1) = 5 となることを、途中式を書いて示す問題です。ただし、A(2,0)=3A(2, 0) = 3A(1,1)=3A(1, 1) = 3 であることは使ってよいものとします。アッカーマン関数の定義は、以下の通りです。
$ A(m, n) =
\begin{cases}
n+1 & \text{if } m = 0 \\
A(m-1, 1) & \text{if } m > 0 \text{ and } n = 0 \\
A(m-1, A(m, n-1)) & \text{if } m > 0 \text{ and } n > 0
\end{cases}

2. 解き方の手順

まず、A(2,1)A(2, 1) を計算します。アッカーマン関数の定義に従い、 m>0m > 0 かつ n>0n > 0 の場合であるため、以下の式を使用します。
A(m,n)=A(m1,A(m,n1))A(m, n) = A(m-1, A(m, n-1))
したがって、
A(2,1)=A(1,A(2,0))A(2, 1) = A(1, A(2, 0))
問題文より、A(2,0)=3A(2, 0) = 3 であるので、
A(2,1)=A(1,3)A(2, 1) = A(1, 3)
次に、A(1,3)A(1, 3) を計算します。m>0m > 0 かつ n>0n > 0 であるため、再度定義に従い、
A(1,3)=A(0,A(1,2))A(1, 3) = A(0, A(1, 2))
A(1,2)A(1, 2)を計算します。
A(1,2)=A(0,A(1,1))A(1, 2) = A(0, A(1, 1))
問題文より、A(1,1)=3A(1, 1) = 3 であるので、
A(1,2)=A(0,3)A(1, 2) = A(0, 3)
A(0,3)A(0, 3) を計算します。m=0m = 0 なので、A(m,n)=n+1A(m, n) = n + 1 の定義を使用します。
A(0,3)=3+1=4A(0, 3) = 3 + 1 = 4
したがって、
A(1,2)=4A(1, 2) = 4
A(1,3)=A(0,A(1,2))=A(0,4)A(1, 3) = A(0, A(1, 2)) = A(0, 4)
A(0,4)A(0, 4) を計算します。m=0m = 0 なので、A(m,n)=n+1A(m, n) = n + 1 の定義を使用します。
A(0,4)=4+1=5A(0, 4) = 4 + 1 = 5
したがって、A(1,3)=5A(1, 3) = 5
最後に、A(2,1)=A(1,3)=5A(2, 1) = A(1, 3) = 5 であることが示されました。

3. 最終的な答え

A(2,1)=5A(2, 1) = 5

「その他」の関連問題

与えられた2つの命題の対偶を求める問題です。 (1) $x = 6 \Rightarrow x^2 = 36$ (2) $n$ は4の倍数 $\Rightarrow$ $n$ は2の倍数

命題対偶論理
2025/6/25

(1) $\theta$ の動径が第3象限にあり、$\sin \theta = -\frac{12}{13}$ のとき、$\cos \theta$ と $\tan \theta$ の値を求める。 (2...

三角関数三角比象限cossintan
2025/6/25

与えられた数 $-7i$, $1.8$, $3 + i$, $\frac{2}{3}$ を、虚数、実数、純虚数に分類する問題です。それぞれの種類に属する数をカンマ区切りで答えます。

複素数実数虚数純虚数分類
2025/6/24

次の値を求めよ。 (1) $\sin 24^\circ \cos 58^\circ - \sin 32^\circ \cos 66^\circ$ (2) $\sin 40^\circ \cos 50^...

三角関数三角関数の加法定理三角関数の相互関係
2025/6/24

全体集合$U$を実数全体とし、その部分集合$A = \{x | 3 \le x \le 7\}$、$B = \{x | 5 < x < 10\}$が与えられたとき、以下の集合を求める。 (1) $A ...

集合集合演算ド・モルガンの法則数直線
2025/6/24

与えられた4つの文章を、全称記号($\forall$)や存在記号($\exists$)を用いて数式で表現する。

論理集合全称記号存在記号数式表現
2025/6/24

以下の4つの命題の真偽を判定します。 (1) 任意の自然数 $x$ に対して、ある自然数 $y$ が存在し、$y > x$ が成り立つ。 (2) ある自然数 $x$ が存在し、任意の自然数 $y$ に...

命題真偽判定論理自然数実数
2025/6/24

与えられた表の規則性を見つけ、11回目の行における①から⑤に当てはまるものを答えます。①はD,C,B,Aの値を2進数4桁で表現したもの、②はXの値、③はYの値、④はZの値、⑤は「XをYの棒に入れる。た...

規則性2進数論理
2025/6/24

与えられた3つの命題について、それぞれ真偽を判断する必要がある。 (2) $x \leq -2$ (3) 実数$n$は有理数である。 (4) 自然数$n$は5で割り切れない数である。

命題真偽論理不等式実数有理数自然数割り算
2025/6/24

全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10\}$ が与えられている。 (1) 3の倍数の集合 $A$ を求めよ。 (2) 12の約数の集合 $B$ を求めよ。た...

集合集合演算部分集合補集合約数倍数
2025/6/24