2次関数 $y = ax^2 - 2ax + 3$ ($0 \le x \le 3$) の最大値が9となるように、定数 $a$ の値を求めよ。

代数学二次関数最大値場合分け平方完成
2025/6/24

1. 問題の内容

2次関数 y=ax22ax+3y = ax^2 - 2ax + 3 (0x30 \le x \le 3) の最大値が9となるように、定数 aa の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
\begin{align*}
y &= a(x^2 - 2x) + 3 \\
&= a((x-1)^2 - 1) + 3 \\
&= a(x-1)^2 - a + 3
\end{align*}
軸は x=1x=1 です。定義域 0x30 \le x \le 3 に軸が含まれているため、場合分けが必要です。
(1) a>0a > 0 のとき
下に凸のグラフになり、軸 x=1x=1 で最小値 a+3-a+3 をとります。最大値は定義域の端点 x=3x=3 でとります。
x=3x=3 のとき、
\begin{align*}
y &= a(3-1)^2 - a + 3 \\
&= 4a - a + 3 \\
&= 3a + 3
\end{align*}
これが最大値9なので、
3a+3=93a + 3 = 9
3a=63a = 6
a=2a = 2
これは a>0a > 0 の条件を満たします。
(2) a<0a < 0 のとき
上に凸のグラフになり、軸 x=1x=1 で最大値 a+3-a+3 をとります。
これが最大値9なので、
a+3=9-a + 3 = 9
a=6-a = 6
a=6a = -6
これは a<0a < 0 の条件を満たします。
(3) a=0a = 0 のとき
y=3y = 3 となり、最大値は3なので、条件を満たしません。
したがって、a=2a=2 または a=6a=-6 となります。

3. 最終的な答え

a=2,6a = 2, -6

「代数学」の関連問題

与えられた2つの2次関数について、指定された範囲における最大値と最小値を求め、その時の$x$の値を求める問題です。 (1) $y = x^2 - 2x + 3$ ($-1 \le x < 2$) (2...

二次関数最大値最小値平方完成定義域
2025/6/24

与えられた数式の値を計算します。数式は $\frac{(\sqrt{3} + \sqrt{2})^2}{\sqrt{3}} + \frac{-\sqrt{2}(\sqrt{6} + 3)}{3}$ で...

式の計算平方根有理化式の展開
2025/6/24

$G = -a^2 + 2a$ の最大値とそのときの $a$ の値を求めよ。

二次関数最大値平方完成
2025/6/24

与えられた2つの二次関数の指定された範囲における最大値と最小値を求め、その時の $x$ の値を求める問題です。 (1) $y = x^2 - 2x + 3$ ($-1 \le x < 2$) (2) ...

二次関数最大値最小値平方完成定義域
2025/6/24

二次関数 $y = x^2 - 2ax + 2a$ の最小値を $m$ とするとき、$m$ を $a$ の式で表す問題です。

二次関数平方完成最小値頂点
2025/6/24

3次方程式 $x^3 + ax^2 + bx - 2 = 0$ が $x=1$ と $x=-2$ を解として持つとき、実数 $a$, $b$ の値と、残りの解を求めよ。

3次方程式解の公式因数分解連立方程式
2025/6/24

2次方程式 $x^2 - 4x - 2 = 0$ の2つの解を $a, b$ ($a < b$)とするとき、以下の問いに答える。 (1) $a, b$ の値をそれぞれ求めよ。 (2) $a^2 + b...

二次方程式解の公式絶対値不等式
2025/6/24

ある学級の生徒のうち、15%にあたる $a$ 人がメガネをかけています。この学級の全生徒数を $a$ を用いて表してください。

方程式割合一次関数グラフ
2025/6/24

$\sum_{i=0}^k 3^i$ の第$k$項を求める問題です。

等比数列数列の和級数
2025/6/24

与えられた数列の和を求めよ。 $\sum_{i=0}^{k} 3^i$

数列等比数列シグマ級数
2025/6/24