(1)
まず、2つの奇数の積について考える。
m,n を整数とすると、2つの奇数は 2m+1,2n+1 と表される。 この2つの奇数の積は、(2m+1)(2n+1)=4mn+2m+2n+1=2(2mn+m+n)+1 となる。 したがって、
iii:整数
iv:奇数
次に、2つの偶数の積について考える。
2つの偶数は 2m,2n と表される。 (2m)(2n)=4mn=2(2mn) これは偶数である。
最後に、偶数と奇数の積について考える。
偶数は 2m 、奇数は 2n+1 と表される。 (2m)(2n+1)=4mn+2m=2(2mn+m) これは偶数である。
したがって、
v:偶数
よって、正解は「エ」
(2)
① ab が奇数となるのは、a も b も奇数の時である。 a,b はそれぞれ1, 3, 5のいずれかであるから、確率は 63×63=41 ② ab+3b=b(a+3) が偶数となるのは、b が偶数または、a+3 が偶数の時である。 b が偶数のとき、b は2, 4, 6のいずれかである。確率は 63=21 b が奇数のとき、b は1, 3, 5のいずれかである。確率は 63=21 a+3 が偶数のとき、a は奇数である。確率は 63=21 b が偶数の時、確率は 21 b が奇数で、a が奇数の時、確率は 21×21=41 合計して、21+41=43 ③ a2−5ab+6b2=(a−2b)(a−3b) が3以上の奇数となる確率 サイコロの出目なので、1≤a≤6、1≤b≤6 a2−5ab+6b2 が奇数となるには、a−2b と a−3b がともに奇数でなければならない。 a−2b が奇数 ⟺ a が奇数かつ 2b が偶数(常に成立)または、a が偶数かつ 2b が奇数(ありえない) a−3b が奇数 ⟺ a が奇数かつ 3b が偶数 ⟺ a が奇数かつ b が偶数 または、a が偶数かつ 3b が奇数 ⟺ a が偶数かつ b が奇数 つまり、a が奇数で b が偶数、または、a が偶数で b が奇数のとき、a2−5ab+6b2 は奇数となる。 このとき、確率は 21×21+21×21=21 aが奇数、bが偶数のとき、a=1,3,5、b=2,4,6 aが偶数、bが奇数のとき、a=2,4,6、b=1,3,5 条件を満たす組み合わせを調べる。
(1,2): 1−5(2)+6(4)=15 (1,4): 1−5(4)+6(16)=77 (1,6): 1−5(6)+6(36)=187 (3,2): 9−5(6)+6(4)=3 (3,4): 9−5(12)+6(16)=45 (3,6): 9−5(18)+6(36)=135 (5,2): 25−5(10)+6(4)=9 (5,4): 25−5(20)+6(16)=21 (5,6): 25−5(30)+6(36)=91 (2,1): 4−5(2)+6(1)=0 (2,3): 4−5(6)+6(9)=28 (2,5): 4−5(10)+6(25)=104 (4,1): 16−5(4)+6(1)=2 (4,3): 16−5(12)+6(9)=10 (4,5): 16−5(20)+6(25)=66 (6,1): 36−5(6)+6(1)=12 (6,3): 36−5(18)+6(9)=0 (6,5): 36−5(30)+6(25)=36 (a−2b)(a−3b)が3以上の奇数となるのは、 (1,2)=15, (1,4)=77, (1,6)=187, (3,2)=3, (3,4)=45, (3,6)=135, (5,2)=9, (5,4)=21, (5,6)=91
の9通り。
したがって、確率は 369=41