1. 問題の内容
実数 が正の無理数であるとき、 が無理数であることを証明する問題です。
2. 解き方の手順
背理法を用いて証明します。
(1) が有理数であると仮定します。つまり、 となる整数 と () が存在すると仮定します。ここで、 と は互いに素であるとします。
(2) の両辺を2乗すると、
となります。
(3) は無理数であるという条件から、 は有理数ではありません。しかし、 と は整数であるため、 は有理数です。これは矛盾です。
(4) よって、 が有理数であるという仮定は誤りであり、 は無理数でなければなりません。
3. 最終的な答え
したがって、 が正の無理数であるとき、 は無理数です。(証明終わり)