次の場合の数を求めます。 (1) 大中小の3個のさいころを投げるとき、目の大きさが大中小の順に小さくなる場合は何通りあるか。 (2) 1個のさいころを2回投げるとき、目の和が10以上になる場合は何通りあるか。 (3) $(a+b-c)(d+e+f-g)$ を展開すると、項は何個できるか。 (4) 10人の部員の中から、兼任を認めないで、部長、副部長、会計、書記を各1人選ぶとき、選び方は何通りあるか。 (5) 8人が輪の形に並ぶとき、並び方は何通りあるか。 (6) 4人が1回じゃんけんをするとき、手の出し方は何通りあるか。 (7) 144の正の約数の総和を求めなさい。 (8) 12枚の異なるカードの中から10枚選ぶ選び方は何通りあるか。 (9) ぶどう、もも、みかん、なしの4種類の果物の中から5個の果物を買うとき、何通りの買い方があるか。ただし、含まれない果物があってもよい。 (10) KOYOKOKOの8文字をすべて使って文字列を作るとき、文字列は何個作れるか。

算数場合の数組み合わせ順列約数
2025/6/25

1. 問題の内容

次の場合の数を求めます。
(1) 大中小の3個のさいころを投げるとき、目の大きさが大中小の順に小さくなる場合は何通りあるか。
(2) 1個のさいころを2回投げるとき、目の和が10以上になる場合は何通りあるか。
(3) (a+bc)(d+e+fg)(a+b-c)(d+e+f-g) を展開すると、項は何個できるか。
(4) 10人の部員の中から、兼任を認めないで、部長、副部長、会計、書記を各1人選ぶとき、選び方は何通りあるか。
(5) 8人が輪の形に並ぶとき、並び方は何通りあるか。
(6) 4人が1回じゃんけんをするとき、手の出し方は何通りあるか。
(7) 144の正の約数の総和を求めなさい。
(8) 12枚の異なるカードの中から10枚選ぶ選び方は何通りあるか。
(9) ぶどう、もも、みかん、なしの4種類の果物の中から5個の果物を買うとき、何通りの買い方があるか。ただし、含まれない果物があってもよい。
(10) KOYOKOKOの8文字をすべて使って文字列を作るとき、文字列は何個作れるか。

2. 解き方の手順

(1) 大中小のさいころの目をそれぞれ xx, yy, zz とすると、6x>y>z16 \ge x > y > z \ge 1 を満たす整数の組 (x,y,z)(x, y, z) の個数を求める。これは、1から6までの6個の整数から異なる3個の整数を選ぶ組み合わせの数に等しい。
したがって、求める場合の数は (63)=6×5×43×2×1=20\binom{6}{3} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20 通り。
(2) 1個のさいころを2回投げたときの目の和が10以上になる場合を考える。1回目と2回目の目をそれぞれ xx, yy とすると、x+y10x+y \ge 10 である。
x+y=10x+y = 10 となるのは (x,y)=(4,6),(5,5),(6,4)(x, y) = (4, 6), (5, 5), (6, 4) の3通り。
x+y=11x+y = 11 となるのは (x,y)=(5,6),(6,5)(x, y) = (5, 6), (6, 5) の2通り。
x+y=12x+y = 12 となるのは (x,y)=(6,6)(x, y) = (6, 6) の1通り。
したがって、合計で 3+2+1=63 + 2 + 1 = 6 通り。
(3) (a+bc)(d+e+fg)(a+b-c)(d+e+f-g) を展開すると、各項は a,b,ca, b, -c のいずれか1つと d,e,f,gd, e, f, -g のいずれか1つを選んで掛け合わせたものとなる。
a,b,ca, b, -c の選び方は3通り、d,e,f,gd, e, f, -g の選び方は4通りであるから、項の数は 3×4=123 \times 4 = 12 個。
(4) 10人の中から部長、副部長、会計、書記を選ぶ場合の数を求める。
まず、部長の選び方は10通り。
次に、残りの9人から副部長を選ぶので9通り。
さらに、残りの8人から会計を選ぶので8通り。
最後に、残りの7人から書記を選ぶので7通り。
したがって、選び方は 10×9×8×7=504010 \times 9 \times 8 \times 7 = 5040 通り。
(5) 8人が輪の形に並ぶときの並び方を求める。円順列であるから、(81)!=7!=7×6×5×4×3×2×1=5040(8-1)! = 7! = 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 5040 通り。
(6) 4人が1回じゃんけんをするときの手の出し方を求める。各人がグー、チョキ、パーのいずれかを出すので、各人の手の出し方は3通り。したがって、手の出し方は 34=813^4 = 81 通り。
(7) 144の正の約数の総和を求める。まず、144を素因数分解すると 144=24×32144 = 2^4 \times 3^2 である。
正の約数の総和は (1+2+22+23+24)(1+3+32)=(1+2+4+8+16)(1+3+9)=31×13=403(1 + 2 + 2^2 + 2^3 + 2^4)(1 + 3 + 3^2) = (1 + 2 + 4 + 8 + 16)(1 + 3 + 9) = 31 \times 13 = 403
(8) 12枚の異なるカードの中から10枚を選ぶ選び方を求める。これは、12枚から2枚を選ばない選び方と同じである。
したがって、(122)=12×112×1=66\binom{12}{2} = \frac{12 \times 11}{2 \times 1} = 66 通り。
(9) ぶどう、もも、みかん、なしの4種類の果物の中から5個の果物を買う場合の数を求める。これは重複組み合わせの問題である。4種類から5個を選ぶ重複組み合わせの数は、(4+515)=(85)=8×7×63×2×1=56\binom{4+5-1}{5} = \binom{8}{5} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56 通り。
(10) KOYOKOKOの8文字をすべて使って文字列を作る場合の数を求める。8文字のうち、Kが3個、Oが3個、Yが1個、残りの文字が1個である。
したがって、8!3!3!1!1!=8×7×6×5×4×3×2×1(3×2×1)(3×2×1)=8×7×6×5×46=8×7×5×4=56×20=1120\frac{8!}{3!3!1!1!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{(3 \times 2 \times 1)(3 \times 2 \times 1)} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4}{6} = 8 \times 7 \times 5 \times 4 = 56 \times 20 = 1120 通り。

3. 最終的な答え

(1) 20通り
(2) 6通り
(3) 12個
(4) 5040通り
(5) 5040通り
(6) 81通り
(7) 403
(8) 66通り
(9) 56通り
(10) 1120通り

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