与えられた条件が、別の条件に対する必要条件、十分条件、またはその両方であるかを判断する問題です。 (1) $a > 0$ かつ $b > 0$ であることは、$a + b > 0$ かつ $ab > 0$ であるための(ア)。 (2) $xy(y-1) = 0$ であることは、$x = y(y-1) = 0$ であるための(イ)。 (3) $x^2y^2 + (y-1)^2 = 0$ であることは、$x = y(y-1) = 0$ であるための(ウ)。 選択肢: (0) 必要十分条件である (1) 必要条件ではあるが、十分条件ではない (2) 十分条件ではあるが、必要条件ではない (3) 必要条件でも十分条件でもない

代数学必要十分条件条件論理
2025/6/25

1. 問題の内容

与えられた条件が、別の条件に対する必要条件、十分条件、またはその両方であるかを判断する問題です。
(1) a>0a > 0 かつ b>0b > 0 であることは、a+b>0a + b > 0 かつ ab>0ab > 0 であるための(ア)。
(2) xy(y1)=0xy(y-1) = 0 であることは、x=y(y1)=0x = y(y-1) = 0 であるための(イ)。
(3) x2y2+(y1)2=0x^2y^2 + (y-1)^2 = 0 であることは、x=y(y1)=0x = y(y-1) = 0 であるための(ウ)。
選択肢:
(0) 必要十分条件である
(1) 必要条件ではあるが、十分条件ではない
(2) 十分条件ではあるが、必要条件ではない
(3) 必要条件でも十分条件でもない

2. 解き方の手順

(ア)
a>0a > 0 かつ b>0b > 0 ならば、a+b>0a + b > 0 かつ ab>0ab > 0 は明らかに成立します。
逆は、a+b>0a + b > 0 かつ ab>0ab > 0 ならば、a>0a > 0 かつ b>0b > 0 が成立します。なぜなら、ab>0ab > 0 より、aabbは同符号で、a+b>0a+b>0より、aabbは正の数でなければならないからです。
したがって、a>0a > 0 かつ b>0b > 0 であることは、a+b>0a + b > 0 かつ ab>0ab > 0 であるための必要十分条件です。
(イ)
xy(y1)=0xy(y-1) = 0 のとき、x=0x = 0 または y=0y = 0 または y=1y = 1 です。
x=y(y1)=0x = y(y-1) = 0 のとき、x=0x = 0 かつ y(y1)=0y(y-1) = 0 なので、x=0x = 0 かつ (y=0y = 0 または y=1y = 1) です。
x=y(y1)=0x = y(y-1) = 0 ならば、xy(y1)=y(y1)y(y1)=y2(y1)2=0xy(y-1) = y(y-1)y(y-1) = y^2(y-1)^2 = 0 なので、xy(y1)=0xy(y-1) = 0 が成立します。
逆に、xy(y1)=0xy(y-1) = 0 でも、x=1x = 1 かつ y=0y = 0 のとき、xy(y1)=10(1)=0xy(y-1) = 1 * 0 * (-1) = 0 ですが、x=y(y1)=0x = y(y-1) = 0 ではないので、十分条件ではありません。
したがって、xy(y1)=0xy(y-1) = 0 であることは、x=y(y1)=0x = y(y-1) = 0 であるための必要条件ではあるが、十分条件ではありません。
(ウ)
x2y2+(y1)2=0x^2y^2 + (y-1)^2 = 0 ならば、x2y20x^2y^2 \ge 0 かつ (y1)20(y-1)^2 \ge 0 であるので、x2y2=0x^2y^2 = 0 かつ (y1)2=0(y-1)^2 = 0 でなければなりません。
(y1)2=0(y-1)^2 = 0 より、y=1y = 1 です。
x2y2=0x^2y^2 = 0y=1y = 1 を代入すると、x2=0x^2 = 0 となり、x=0x = 0 です。
したがって、x=0x = 0 かつ y=1y = 1 です。
x=y(y1)=0x = y(y-1) = 0 ならば、x=0x = 0 かつ y(y1)=0y(y-1) = 0 なので、x=0x = 0 かつ (y=0y = 0 または y=1y = 1) です。
x2y2+(y1)2=0x^2y^2 + (y-1)^2 = 0 ならば、x=0x = 0 かつ y=1y = 1 なので、x=y(y1)=0x = y(y-1) = 0 は成立しません。 (0=1(11)=00 = 1*(1-1)=0となり成り立つ。)
逆は、x=y(y1)=0x = y(y-1) = 0 ならば、x=0x = 0 かつ y=0y = 0 または y=1y = 1 です。
もし、x=0x=0 かつ y=0y=0 の場合、x2y2+(y1)2=0+(01)2=10x^2y^2 + (y-1)^2 = 0 + (0-1)^2 = 1 \ne 0となり、x2y2+(y1)2=0x^2y^2 + (y-1)^2 = 0は成立しません。
もし、x=0x=0 かつ y=1y=1 の場合、x2y2+(y1)2=0+(11)2=0x^2y^2 + (y-1)^2 = 0 + (1-1)^2 = 0となり、x2y2+(y1)2=0x^2y^2 + (y-1)^2 = 0は成立します。
したがって、x2y2+(y1)2=0x^2y^2 + (y-1)^2 = 0であることは、x=y(y1)=0x = y(y-1) = 0であるための十分条件ではあるが、必要条件ではありません。

3. 最終的な答え

ア:0
イ:1
ウ:2

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