一辺の長さが1の正方形ABCDがあり、各辺を3:4に内分する点をA1, B1, C1, D1とする。同様に正方形A1B1C1D1の各辺を3:4に内分する点をA2, B2, C2, D2とする。この操作を繰り返し、n番目に現れる正方形AnBnCnDnの一辺の長さをanとする。 (1) anをnを用いて表せ。 (2) 正方形ABCDとn番目までに現れる全ての正方形の周の長さの和をnを用いて表せ。

幾何学正方形相似等比数列三平方の定理
2025/6/25

1. 問題の内容

一辺の長さが1の正方形ABCDがあり、各辺を3:4に内分する点をA1, B1, C1, D1とする。同様に正方形A1B1C1D1の各辺を3:4に内分する点をA2, B2, C2, D2とする。この操作を繰り返し、n番目に現れる正方形AnBnCnDnの一辺の長さをanとする。
(1) anをnを用いて表せ。
(2) 正方形ABCDとn番目までに現れる全ての正方形の周の長さの和をnを用いて表せ。

2. 解き方の手順

(1) まず、a1a_1を求める。正方形ABCDの一辺の長さは1なので、A1B=3/7, BB1=4/7となる。
直角三角形A1BB1において三平方の定理より、
a12=(37)2+(47)2=949+1649=2549a_1^2 = (\frac{3}{7})^2 + (\frac{4}{7})^2 = \frac{9}{49} + \frac{16}{49} = \frac{25}{49}
よって、a1=2549=57a_1 = \sqrt{\frac{25}{49}} = \frac{5}{7}
同様に、a2a_2を求める。
a22=(37a1)2+(47a1)2=(a17)2(32+42)=(a17)2(25)=(57a1)2a_2^2 = (\frac{3}{7}a_1)^2 + (\frac{4}{7}a_1)^2 = (\frac{a_1}{7})^2(3^2+4^2) = (\frac{a_1}{7})^2(25) = (\frac{5}{7}a_1)^2
よって、a2=57a1=(57)2a_2 = \frac{5}{7}a_1 = (\frac{5}{7})^2
一般に、an=(57)na_n = (\frac{5}{7})^n
(2) 正方形ABCDの周の長さは4*1=4である。n番目の正方形の周の長さは4an=4(57)n4a_n=4(\frac{5}{7})^nである。
したがって、n番目までに現れる全ての正方形の周の長さの和Sは、
S=4+4a1+4a2+...+4an=4+4(57)+4(57)2+...+4(57)nS = 4 + 4a_1 + 4a_2 + ... + 4a_n = 4 + 4(\frac{5}{7}) + 4(\frac{5}{7})^2 + ... + 4(\frac{5}{7})^n
これは初項4、公比5/7の等比数列の初項から(n+1)項までの和である。
S=k=0n4(57)k=4k=0n(57)kS = \sum_{k=0}^{n} 4(\frac{5}{7})^k = 4\sum_{k=0}^{n} (\frac{5}{7})^k
等比数列の和の公式より、
S=41(57)n+1157=41(57)n+127=472(1(57)n+1)=14(1(57)n+1)S = 4 \frac{1-(\frac{5}{7})^{n+1}}{1-\frac{5}{7}} = 4 \frac{1-(\frac{5}{7})^{n+1}}{\frac{2}{7}} = 4 \cdot \frac{7}{2} (1-(\frac{5}{7})^{n+1}) = 14(1-(\frac{5}{7})^{n+1})

3. 最終的な答え

(1) an=(57)na_n = (\frac{5}{7})^n
(2) 14(1(57)n+1)14(1-(\frac{5}{7})^{n+1})

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