$x$-$y$平面において、質点の位置$(x, y)$にあるときの力$\vec{f} = (ay^3x^2, bx^3y^2)$が与えられている。ここで、$a, b$は定数である。この力が非保存力であるための必要十分条件を求める。

応用数学ベクトル場保存力偏微分物理
2025/6/25

1. 問題の内容

xx-yy平面において、質点の位置(x,y)(x, y)にあるときの力f=(ay3x2,bx3y2)\vec{f} = (ay^3x^2, bx^3y^2)が与えられている。ここで、a,ba, bは定数である。この力が非保存力であるための必要十分条件を求める。

2. 解き方の手順

f=(P(x,y),Q(x,y))\vec{f} = (P(x, y), Q(x, y))が保存力であるための必要十分条件は、
Py=Qx\frac{\partial P}{\partial y} = \frac{\partial Q}{\partial x}
が成り立つことである。したがって、非保存力であるための必要十分条件は、
PyQx\frac{\partial P}{\partial y} \ne \frac{\partial Q}{\partial x}
が成り立つことである。
この問題では、P(x,y)=ay3x2P(x, y) = ay^3x^2Q(x,y)=bx3y2Q(x, y) = bx^3y^2であるから、偏微分を計算すると、
Py=y(ay3x2)=3ay2x2\frac{\partial P}{\partial y} = \frac{\partial}{\partial y} (ay^3x^2) = 3ay^2x^2
Qx=x(bx3y2)=3bx2y2\frac{\partial Q}{\partial x} = \frac{\partial}{\partial x} (bx^3y^2) = 3bx^2y^2
したがって、
PyQx\frac{\partial P}{\partial y} \ne \frac{\partial Q}{\partial x}
3ay2x23bx2y23ay^2x^2 \ne 3bx^2y^2
となる。これは、aba \ne bが必要十分条件となる。なぜなら、a=ba = bのときはPy=Qx\frac{\partial P}{\partial y} = \frac{\partial Q}{\partial x}となり保存力になるため、aba \ne bであれば非保存力となる。

3. 最終的な答え

aba \ne b

「応用数学」の関連問題

質量 $2M$ の質点Qが、初速度 $V_0$ で水平面上を運動し、距離 $R$ 進んだ後、静止している質量 $M$ の質点Pと弾性衝突する。 (i) 質点Qが点B(衝突直前)で持つ速さ $V_A$ ...

力学エネルギー保存運動量保存弾性衝突摩擦
2025/6/26

水平な床と60度の角度をなす斜面が、半径Rの円弧で滑らかに繋がっている。水平な床から距離R離れた位置にある質量2Mの質点Qに初速$V_0$を与え、水平面を運動させ、質量Mの質点Pと点Bで弾性衝突させる...

力学運動量保存則エネルギー保存則弾性衝突摩擦力学的エネルギー
2025/6/26

水平面となす角が60度の斜面と水平な床が半径 $R$ の円弧でつながれている。質点 $Q$ (質量 $2M$) が水平面上の点Bから距離 $R$ の位置から初速度 $V_0$ で点Bに向かって運動し、...

力学運動エネルギー摩擦衝突
2025/6/26

質量 $2M$ の質点Qが、距離$R$ だけ離れた位置から初速度 $V_0$ で質量 $M$ の質点Pに向かって進み、点Bで弾性衝突する。 (i) 質点Qが点Bに衝突する直前の速さ $V_A$ を求め...

力学運動量保存則エネルギー保存則弾性衝突
2025/6/26

質量 $2M$ の質点Qが、水平面上を初速 $V_0$ で運動し、距離 $R$ だけ進んだ後、質量 $M$ の質点Pと弾性衝突する。 (i) 衝突直前の質点Qの速さ $V_A$ を求めよ。 (ii) ...

力学エネルギー保存則運動量保存則弾性衝突摩擦
2025/6/26

原子間に働く引力の最大値を与える原子間距離 $r_M$ を $\sigma$ で表すと、$r_M = (\frac{B}{7})^{\frac{1}{6}} \sigma$ と表される。このとき、$B...

物理学ポテンシャル微分極値
2025/6/26

原子間に働く引力の最大値を与える原子間距離 $r_M$ は $\sigma$ を用いて $r_M = (\frac{B}{7})^{\frac{1}{6}} \sigma$ と表される。$B$ として...

物理ポテンシャルエネルギー原子間力
2025/6/26

アルゴンの二原子分子のようなファンデルワールス分子の分子振動の周期$T$が与えられている。 $T = \frac{\pi \sigma}{\sqrt[3]{C} \sqrt{\epsilon}}$ こ...

物理調和振動子ポテンシャル近似
2025/6/26

原子間に働く引力の最大値を与える原子間距離 $r_M$ が $r_M = (\frac{B}{7})^{\frac{1}{6}}\sigma$ で表されるとき、Bとして最も適した整数を求める問題です。...

物理ポテンシャル数式処理Lennard-Jones
2025/6/26

レナードジョーンズポテンシャル $V(r) = 4\epsilon \left[ \left( \frac{\sigma}{r} \right)^{12} - \left( \frac{\sigma}...

ポテンシャルエネルギー微分極小値物理
2025/6/26