まず、角材の質量 m を計算します。角材の体積 V は a2×1=a2m3 です。密度 ρ=620kg/m3 なので、質量は m=ρV=620a2 kgです。 次に、角材が浮く条件を考えます。角材が浮くためには、重力と浮力が釣り合う必要があります。浮力は、アルキメデスの原理より、角材が水中に沈んでいる部分の体積に相当する水の重さです。
水の密度を ρw=1000kg/m3 とします。角材の長さが1mなので、水中に沈んでいる部分の長さを d とすると、水中に沈んでいる部分の体積は a2d m3となります。したがって、浮力は ρwa2dg=1000a2dg N(g は重力加速度)となります。 重力は mg=620a2g Nです。 釣り合いの条件より、 620a2g=1000a2dg、つまり d=0.62 m となります。 安定条件を考えます。安定であるためには、メタセンター高さ GM が正である必要があります。GM=BM−BGで与えられます。ここで、BG は重心位置、BM はメタセンター半径です。 重心 G は角材の中央にあるので、水面からの距離は 1/2=0.5 m です。 浮心の位置は、水面から d/2=0.62/2=0.31 m の位置です。 したがって、BG=0.5−0.31=0.19 mです。 メタセンター半径 BM=I/Vsで与えられます。ここで、I は水線断面の慣性モーメント、Vs は水中に沈んでいる体積です。 水線断面は一辺 a の正方形なので、I=12a4となります。 水中に沈んでいる体積 Vs=a2d=0.62a2です。 したがって、BM=0.62a2a4/12=12×0.62a2=7.44a2です。 GM=BM−BG=7.44a2−0.19>0 a2>0.19×7.44=1.4136 a>1.4136≈1.189 m