2つの二次方程式 $x^2 + x + k = 0$ と $x^2 + kx + 1 = 0$ について、以下の条件を満たす定数 $k$ の範囲を求めます。 (1) 2つの二次方程式がともに実数解を持つ (2) 少なくとも一方の二次方程式が実数解を持つ

代数学二次方程式判別式不等式解の範囲
2025/6/25

1. 問題の内容

2つの二次方程式 x2+x+k=0x^2 + x + k = 0x2+kx+1=0x^2 + kx + 1 = 0 について、以下の条件を満たす定数 kk の範囲を求めます。
(1) 2つの二次方程式がともに実数解を持つ
(2) 少なくとも一方の二次方程式が実数解を持つ

2. 解き方の手順

(1) ともに実数解を持つ場合
二次方程式が実数解を持つための条件は、判別式 DDD0D \geq 0 となることです。
x2+x+k=0x^2 + x + k = 0 の判別式を D1D_1 とすると、
D1=124(1)(k)=14kD_1 = 1^2 - 4(1)(k) = 1 - 4k
D10D_1 \geq 0 より、
14k01 - 4k \geq 0
4k14k \leq 1
k14k \leq \frac{1}{4}
x2+kx+1=0x^2 + kx + 1 = 0 の判別式を D2D_2 とすると、
D2=k24(1)(1)=k24D_2 = k^2 - 4(1)(1) = k^2 - 4
D20D_2 \geq 0 より、
k240k^2 - 4 \geq 0
(k2)(k+2)0(k - 2)(k + 2) \geq 0
k2k \leq -2 または k2k \geq 2
k14k \leq \frac{1}{4} かつ (k2k \leq -2 または k2k \geq 2) を満たす kk の範囲を求めます。
k2k \leq -2
(2) 少なくとも一方が実数解を持つ場合
少なくとも一方が実数解を持つということは、両方とも実数解を持たない場合を全体から除けば良いです。
言い換えると、D10D_1 \geq 0 または D20D_2 \geq 0 となる kk の範囲を求めることになります。
D1<0D_1 < 0 かつ D2<0D_2 < 0 となる kk の範囲を求めて、それ以外の範囲を求めます。
D1<0D_1 < 0 より、
k>14k > \frac{1}{4}
D2<0D_2 < 0 より、
2<k<2-2 < k < 2
したがって、D1<0D_1 < 0 かつ D2<0D_2 < 0 となるのは、14<k<2\frac{1}{4} < k < 2 のときです。
したがって、少なくとも一方が実数解を持つ kk の範囲は、k14k \leq \frac{1}{4} または k2k \geq 2 となります。
これは、k<14<k<2k < \frac{1}{4} < k < 2 の否定になります。

3. 最終的な答え

(1) k2k \leq -2
(2) k14k \leq \frac{1}{4} または k2k \geq 2

「代数学」の関連問題

与えられた連立方程式を解く問題です。連立方程式は次の通りです。 $ \begin{cases} \frac{6}{x} + \frac{5}{y} = 3 \\ \frac{9}{x} + \frac...

連立方程式分数式代入法
2025/6/26

ある中学校の1年生と2年生の生徒の通学距離について調査した結果、以下の情報が得られた。 * 1.5km未満の生徒の数は98人で、これは1年生と2年生の生徒数の合計の40%である。 * 2.5k...

連立方程式文章問題割合
2025/6/26

すべての実数 $x$ について、不等式 $(a-1)x^2 - 2(a-1)x + 3 \geq 0$ が成り立つような定数 $a$ の値の範囲を求める問題です。

二次関数不等式判別式二次不等式関数のグラフ
2025/6/26

次の式の分母を有理化する問題です。 (1) $\frac{1}{1+\sqrt{5}+\sqrt{6}}$ (2) $\frac{1-\sqrt{2}+\sqrt{3}}{1+\sqrt{2}+\sq...

有理化根号式の計算
2025/6/26

次の式の分母を有理化せよ。 (2) $\frac{1-\sqrt{2}+\sqrt{3}}{1+\sqrt{2}+\sqrt{3}}$

式の計算分母の有理化根号
2025/6/26

(1) $\frac{1}{1+\sqrt{5}+\sqrt{6}}$ および (3) $\frac{1}{3+\sqrt{3}+\sqrt{6}}$ の分母を有理化する問題です。

分母の有理化根号の計算式の計算
2025/6/26

$x, y$ が4つの不等式 $x \geq 0$, $y \geq 0$, $2x+y \leq 6$, $x+2y \leq 6$ を同時に満たすとき, $2x+3y$ の最大値と最小値を求める。

線形計画法最大値最小値不等式領域
2025/6/26

画像に写っている数学の問題を解きます。具体的には、以下の問題です。 * **1. 次の式を展開せよ。** * (2) (3x+5y)(2x-3y) * **2. 次の式を展開せよ。...

展開因数分解多項式
2025/6/26

問題は、与えられた式を展開することです。10番の問題は $(x+a)(x+b)$ の形、11番の問題は $(x+a)^2$ または $(x-a)^2$ の形をしています。具体的に解く問題は、10-(1...

展開因数分解多項式
2025/6/26

与えられた行列式と置換 $p$ に対して、$p$が定める項の値を求める。具体的には、以下の2つの問題を解く。 (1) 行列式 $\begin{vmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 2 & 3 &...

行列式置換行列線形代数
2025/6/26