(1) 放物線 $y = \frac{1}{2}x^2 - 2x + 2$ と $x$軸, $y$軸で囲まれた図形の面積 $S$ を求める。 (2) 放物線 $C: y = 2x^2 - 3x$ の接線のうち、傾きが5である接線を $l$ とする。放物線 $C$ と接線 $l$ の接点の $x$ 座標、接線 $l$ の方程式、放物線 $C$ と接線 $l$, および $y$ 軸で囲まれた図形の面積 $S$ を求める。

解析学積分放物線接線面積
2025/6/26

1. 問題の内容

(1) 放物線 y=12x22x+2y = \frac{1}{2}x^2 - 2x + 2xx軸, yy軸で囲まれた図形の面積 SS を求める。
(2) 放物線 C:y=2x23xC: y = 2x^2 - 3x の接線のうち、傾きが5である接線を ll とする。放物線 CC と接線 ll の接点の xx 座標、接線 ll の方程式、放物線 CC と接線 ll, および yy 軸で囲まれた図形の面積 SS を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、放物線 y=12x22x+2y = \frac{1}{2}x^2 - 2x + 2xx軸との交点を求める。
12x22x+2=0\frac{1}{2}x^2 - 2x + 2 = 0
x24x+4=0x^2 - 4x + 4 = 0
(x2)2=0(x-2)^2 = 0
x=2x = 2
よって、放物線は x=2x=2xx 軸に接する。
次に、求める面積 SS は、放物線と xx軸, yy軸で囲まれた部分の面積なので、積分を用いて計算する。
S=02(12x22x+2)dxS = \int_0^2 (\frac{1}{2}x^2 - 2x + 2) dx
S=[16x3x2+2x]02S = [\frac{1}{6}x^3 - x^2 + 2x]_0^2
S=(16(2)3(2)2+2(2))(16(0)3(0)2+2(0))S = (\frac{1}{6}(2)^3 - (2)^2 + 2(2)) - (\frac{1}{6}(0)^3 - (0)^2 + 2(0))
S=864+4S = \frac{8}{6} - 4 + 4
S=43S = \frac{4}{3}
(2)
放物線 C:y=2x23xC: y = 2x^2 - 3x の接線の傾きが5となる点を求める。
y=4x3y' = 4x - 3
4x3=54x - 3 = 5
4x=84x = 8
x=2x = 2
よって、接点の xx 座標は 2 である。
接点の yy 座標は、 y=2(2)23(2)=86=2y = 2(2)^2 - 3(2) = 8 - 6 = 2
接点の座標は (2,2)(2, 2) である。
接線の方程式は、傾きが5で点 (2,2)(2, 2) を通るので、
y2=5(x2)y - 2 = 5(x - 2)
y2=5x10y - 2 = 5x - 10
y=5x8y = 5x - 8
放物線 y=2x23xy = 2x^2 - 3x と接線 y=5x8y = 5x - 8 の交点は x=2x=2 である。
放物線と接線、yy軸で囲まれた面積は、02((5x8)(2x23x))dx\int_0^2 ((5x-8) - (2x^2-3x)) dx で求められる。
S=02(8x2x28)dxS = \int_0^2 (8x - 2x^2 - 8) dx
S=[4x223x38x]02S = [4x^2 - \frac{2}{3}x^3 - 8x]_0^2
S=(4(2)223(2)38(2))(0)S = (4(2)^2 - \frac{2}{3}(2)^3 - 8(2)) - (0)
S=1616316S = 16 - \frac{16}{3} - 16
S=163S = -\frac{16}{3}
面積は正であるため、S=163S = \frac{16}{3}

3. 最終的な答え

(1) S=43S = \frac{4}{3}
(2) 接点の xx 座標: 22
接線の方程式: y=5x8y = 5x - 8
面積 S=163S = \frac{16}{3}

「解析学」の関連問題

問題は、次の級数の和を求めることです。 $\sum_{k=1}^{n} (-\frac{1}{3})^k$

級数等比数列シグマ
2025/6/26

関数 $y = x^x$ (ただし $x>0$) を $x$ で微分せよ。

微分対数微分法関数の微分
2025/6/26

$\int \frac{1}{x^2} dx$ を計算する。

積分定積分置換積分積分公式
2025/6/26

底面の直径が20cm、高さが40cmの円錐に毎秒2cm³の割合で水を注ぐとき、水の高さ$h$が上昇する速度$\frac{dh}{dt}$を$h$の式で表す。

微分円錐体積微分方程式相似
2025/6/26

$z = y^x$ について、以下の偏導関数を求める問題です。 1. $z_x$, $z_y$ を計算する。

偏微分偏導関数指数関数
2025/6/26

関数 $y = \frac{x^2 + 1}{e^x}$ を $x$ で微分せよ。

微分関数の微分商の微分公式指数関数
2025/6/26

関数 $y = \sin(x^2 + x)$ を $x$ で微分せよ。

微分合成関数の微分三角関数
2025/6/26

与えられた関数 $y = \sin(x^2 + x)$ を $x$ で微分せよ。

微分合成関数三角関数
2025/6/26

容積が2000 m$^3$の蓋つきの直円柱形の水槽を、最も少ない材料で作るには、円柱の半径 $x$ を何 m にすればよいか。

最適化微分体積表面積直円柱
2025/6/26

与えられた積分 $\int \frac{e^x}{(e^x + 2)^3} dx$ を計算します。ここで、$t = e^x + 2$ という変数変換が与えられています。

積分変数変換指数関数
2025/6/26