底面の直径が20cm、高さが40cmの円錐に毎秒2cm³の割合で水を注ぐとき、水の高さ$h$が上昇する速度$\frac{dh}{dt}$を$h$の式で表す。

解析学微分円錐体積微分方程式相似
2025/6/26

1. 問題の内容

底面の直径が20cm、高さが40cmの円錐に毎秒2cm³の割合で水を注ぐとき、水の高さhhが上昇する速度dhdt\frac{dh}{dt}hhの式で表す。

2. 解き方の手順

まず、水が注がれた部分の円錐の体積VVを求めます。全体の円錐と水が入った円錐は相似であるため、相似比を利用して水面の半径をhhで表します。
全体の円錐の半径は20/2=1020/2 = 10cm、高さは40cmです。水が入った円錐の半径をrr、高さをhhとすると、相似比より
r10=h40\frac{r}{10} = \frac{h}{40}
r=10h40=h4r = \frac{10h}{40} = \frac{h}{4}
したがって、水が入った円錐の体積VVは、
V=13πr2h=13π(h4)2h=πh348V = \frac{1}{3} \pi r^2 h = \frac{1}{3} \pi (\frac{h}{4})^2 h = \frac{\pi h^3}{48}
次に、VVを時間ttで微分します。dVdt=2\frac{dV}{dt} = 2 (cm³/s)なので、
dVdt=ddt(πh348)=π483h2dhdt=πh216dhdt\frac{dV}{dt} = \frac{d}{dt} (\frac{\pi h^3}{48}) = \frac{\pi}{48} \cdot 3h^2 \frac{dh}{dt} = \frac{\pi h^2}{16} \frac{dh}{dt}
dVdt=2\frac{dV}{dt} = 2を代入して、dhdt\frac{dh}{dt}について解きます。
2=πh216dhdt2 = \frac{\pi h^2}{16} \frac{dh}{dt}
dhdt=32πh2\frac{dh}{dt} = \frac{32}{\pi h^2}

3. 最終的な答え

dhdt=32πh2\frac{dh}{dt} = \frac{32}{\pi h^2}

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