半径 $r$ の球を平面で2つに切断したとき、2つの部分の体積の比が $20:7$ になるようにするには、球の中心からどのくらいの距離で切ればよいかを求める問題です。

幾何学体積球冠方程式代数
2025/6/26

1. 問題の内容

半径 rr の球を平面で2つに切断したとき、2つの部分の体積の比が 20:720:7 になるようにするには、球の中心からどのくらいの距離で切ればよいかを求める問題です。

2. 解き方の手順

球の半径を rr とし、切断面から球の中心までの距離を hh とします。
球の体積は V=43πr3V = \frac{4}{3}\pi r^3 です。
2つの部分の体積の比が 20:720:7 なので、小さい方の部分の体積を V1V_1、大きい方の部分の体積を V2V_2 とすると、V1:V2=7:20V_1 : V_2 = 7 : 20 となります。
したがって、V1+V2=VV_1 + V_2 = V であり、V1=727V=72743πr3=2881πr3V_1 = \frac{7}{27}V = \frac{7}{27} \cdot \frac{4}{3}\pi r^3 = \frac{28}{81}\pi r^3 です。
球を平面で切ったときの球冠の体積は、高さが (rh)(r-h) のとき、V1=13π(rh)2(2r+h)V_1 = \frac{1}{3}\pi (r-h)^2 (2r+h) で与えられます。
したがって、
13π(rh)2(2r+h)=2881πr3\frac{1}{3}\pi (r-h)^2 (2r+h) = \frac{28}{81}\pi r^3
(rh)2(2r+h)=2827r3(r-h)^2 (2r+h) = \frac{28}{27} r^3
(r22rh+h2)(2r+h)=2827r3(r^2 - 2rh + h^2)(2r+h) = \frac{28}{27} r^3
2r3+r2h4r2h2rh2+2rh2+h3=2827r32r^3 + r^2 h - 4r^2 h - 2rh^2 + 2rh^2 + h^3 = \frac{28}{27} r^3
2r33r2h+h3=2827r32r^3 - 3r^2 h + h^3 = \frac{28}{27} r^3
h33r2h+2627r3=0h^3 - 3r^2 h + \frac{26}{27} r^3 = 0
27h381r2h+26r3=027h^3 - 81r^2h + 26r^3 = 0
x=h/rx = h/r とおくと、
27x381x+26=027x^3 - 81x + 26 = 0
(3x1)(9x2+3x26)=0(3x-1)(9x^2 + 3x - 26) = 0
x=13,x=3±9+492618=3±94518=3±310518=1±1056x = \frac{1}{3}, x = \frac{-3 \pm \sqrt{9 + 4 \cdot 9 \cdot 26}}{18} = \frac{-3 \pm \sqrt{945}}{18} = \frac{-3 \pm 3\sqrt{105}}{18} = \frac{-1 \pm \sqrt{105}}{6}
xx1x1-1 \le x \le 1 を満たす必要があるので、x=1/3x = 1/3 が解となります。
したがって、h=13rh = \frac{1}{3}r
球の中心から 13r\frac{1}{3}r の距離にある平面で切ればよい。

3. 最終的な答え

球の中心から 13r\frac{1}{3}r の距離にある平面で切ればよい。

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