実数を係数とする2次方程式 $x^2 - 2(k+1)x + 2(k^2 + 3k - 10) = 0$ が、次の条件を満たすときの定数 $k$ の値の範囲を求める問題です。 (1) 正の解と負の解をもつ。 (2) 異なる2つの正の解をもつ。 (3) すべての解が $-2$ より小さい。

代数学二次方程式判別式解の範囲
2025/6/26

1. 問題の内容

実数を係数とする2次方程式 x22(k+1)x+2(k2+3k10)=0x^2 - 2(k+1)x + 2(k^2 + 3k - 10) = 0 が、次の条件を満たすときの定数 kk の値の範囲を求める問題です。
(1) 正の解と負の解をもつ。
(2) 異なる2つの正の解をもつ。
(3) すべての解が 2-2 より小さい。

2. 解き方の手順

与えられた2次方程式を f(x)=x22(k+1)x+2(k2+3k10)f(x) = x^2 - 2(k+1)x + 2(k^2 + 3k - 10) とします。
(1) 正の解と負の解をもつ場合:
正の解と負の解を持つためには、f(0)<0f(0) < 0 である必要があります。
f(0)=2(k2+3k10)<0f(0) = 2(k^2 + 3k - 10) < 0
k2+3k10<0k^2 + 3k - 10 < 0
(k+5)(k2)<0(k+5)(k-2) < 0
5<k<2-5 < k < 2
(2) 異なる2つの正の解をもつ場合:
判別式 D>0D > 0, 軸 >0> 0, f(0)>0f(0) > 0 の3つの条件が必要です。
D=(2(k+1))24(2(k2+3k10))=4(k+1)28(k2+3k10)=4(k2+2k+1)8k224k+80=4k216k+84>0D = (-2(k+1))^2 - 4(2(k^2 + 3k - 10)) = 4(k+1)^2 - 8(k^2 + 3k - 10) = 4(k^2 + 2k + 1) - 8k^2 - 24k + 80 = -4k^2 - 16k + 84 > 0
k2+4k21<0k^2 + 4k - 21 < 0
(k+7)(k3)<0(k+7)(k-3) < 0
7<k<3-7 < k < 3
軸: x=(2(k+1))2=k+1>0x = \frac{-(-2(k+1))}{2} = k+1 > 0 より k>1k > -1
f(0)=2(k2+3k10)>0f(0) = 2(k^2 + 3k - 10) > 0
k2+3k10>0k^2 + 3k - 10 > 0
(k+5)(k2)>0(k+5)(k-2) > 0
k<5k < -5 または k>2k > 2
3つの条件をすべて満たす範囲は、2<k<32 < k < 3
(3) すべての解が 2-2 より小さい場合:
判別式 D0D \geq 0, 軸 <2<-2, f(2)>0f(-2) > 0 の3つの条件が必要です。
D0D \geq 0 より (k+7)(k3)0(k+7)(k-3) \leq 0 なので 7k3-7 \leq k \leq 3
軸: k+1<2k+1 < -2 より k<3k < -3
f(2)=(2)22(k+1)(2)+2(k2+3k10)=4+4(k+1)+2k2+6k20=2k2+10k12>0f(-2) = (-2)^2 - 2(k+1)(-2) + 2(k^2 + 3k - 10) = 4 + 4(k+1) + 2k^2 + 6k - 20 = 2k^2 + 10k - 12 > 0
k2+5k6>0k^2 + 5k - 6 > 0
(k+6)(k1)>0(k+6)(k-1) > 0
k<6k < -6 または k>1k > 1
3つの条件をすべて満たす範囲は、7k<6-7 \leq k < -6

3. 最終的な答え

(1) 5<k<2-5 < k < 2
(2) 2<k<32 < k < 3
(3) 7k<6-7 \leq k < -6

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