与えられた微分方程式 $\frac{dy}{dx} = \frac{x-y}{x+y}$ を解く。

解析学微分方程式同次形変数分離
2025/6/26

1. 問題の内容

与えられた微分方程式 dydx=xyx+y\frac{dy}{dx} = \frac{x-y}{x+y} を解く。

2. 解き方の手順

この微分方程式は同次形なので、y=vxy = vx とおいて解く。
まず、y=vxy = vxxxで微分すると dydx=v+xdvdx\frac{dy}{dx} = v + x \frac{dv}{dx} となる。これを元の微分方程式に代入する。
v+xdvdx=xvxx+vx=1v1+vv + x \frac{dv}{dx} = \frac{x-vx}{x+vx} = \frac{1-v}{1+v}
次に、xdvdxx \frac{dv}{dx} を分離する。
xdvdx=1v1+vv=1vvv21+v=12vv21+vx \frac{dv}{dx} = \frac{1-v}{1+v} - v = \frac{1-v-v-v^2}{1+v} = \frac{1-2v-v^2}{1+v}
変数分離を行う。
1+v12vv2dv=dxx\frac{1+v}{1-2v-v^2}dv = \frac{dx}{x}
両辺を積分する。左辺の積分は、u=12vv2u = 1-2v-v^2 と置換すると、du=(22v)dv=2(1+v)dvdu = (-2-2v)dv = -2(1+v)dv となるので、
1+v12vv2dv=12duu=12lnu+C1=12ln12vv2+C1\int \frac{1+v}{1-2v-v^2}dv = -\frac{1}{2} \int \frac{du}{u} = -\frac{1}{2} \ln |u| + C_1 = -\frac{1}{2} \ln |1-2v-v^2| + C_1
右辺の積分は、
dxx=lnx+C2\int \frac{dx}{x} = \ln |x| + C_2
したがって、
12ln12vv2=lnx+C-\frac{1}{2} \ln |1-2v-v^2| = \ln |x| + C (ここでC=C2C1C = C_2 - C_1
ln12vv2=2lnx+C\ln |1-2v-v^2| = -2\ln |x| + C' (ここでC=2CC' = -2C
ln12vv2+lnx2=C\ln |1-2v-v^2| + \ln |x^2| = C'
lnx2(12vv2)=C\ln |x^2(1-2v-v^2)| = C'
x2(12vv2)=eC=Cx^2(1-2v-v^2) = e^{C'} = C'' (ここで、CC''は定数)
v=yxv = \frac{y}{x} を代入して、yyxxの関係式を得る。
x2(12yx(yx)2)=Cx^2(1 - 2\frac{y}{x} - (\frac{y}{x})^2) = C''
x22xyy2=Cx^2 - 2xy - y^2 = C''
x22xyy2=Cx^2 - 2xy - y^2 = C

3. 最終的な答え

x22xyy2=Cx^2 - 2xy - y^2 = C (Cは積分定数)

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