関数 $f(x) = x^3 - 3ax + b$ が与えられている。曲線 $y = f(x)$ 上の点 $A(-1, f(-1))$ における接線を $l$ とし、$l$ は点 $B(3, 0)$ を通る。 (1) $l$ の傾きを $a$ を用いて表し、$b$ を $a$ を用いて表せ。 (2) $f(x)$ が極大値、極小値をもち、極大値と極小値の和が $2$ であるとき、$a, b$ の値を求めよ。 (3) (2) で求めた $a, b$ の値を用いて、曲線 $y = f(x)$ の $-1 \le x \le 0$ の部分と $l$ および直線 $y = b$ で囲まれた図形の面積を $S_1$ とし、曲線 $y = f(x)$ の $x \le 0$ の部分と直線 $y = b$ で囲まれた図形の面積を $S_2$ とする。$\frac{S_2}{S_1}$ の値を求めよ。
2025/6/26
1. 問題の内容
関数 が与えられている。曲線 上の点 における接線を とし、 は点 を通る。
(1) の傾きを を用いて表し、 を を用いて表せ。
(2) が極大値、極小値をもち、極大値と極小値の和が であるとき、 の値を求めよ。
(3) (2) で求めた の値を用いて、曲線 の の部分と および直線 で囲まれた図形の面積を とし、曲線 の の部分と直線 で囲まれた図形の面積を とする。 の値を求めよ。
2. 解き方の手順
(1)
まず、。
次に、 であるから、 の傾きは 。
の方程式は と表せる。
は点 を通るので、。
より、。
よって、 の傾きは であり、 である。
(2)
が極大値と極小値を持つためには、 が異なる2つの実数解を持つ必要がある。つまり、 である。
となる は 。極大値を持つのは のとき、極小値を持つのは のときである。
極大値は 。
極小値は 。
極大値と極小値の和が なので、 より、。
より、。よって、、。
したがって、、。
(3)
, のとき、。また、。
の傾きは 。
の方程式は より、、。
は で と と で囲まれた部分の面積である。
とすると、。。。
とすると、、、。。
と の交点は より、。
。
は で と で囲まれた部分の面積である。
。
面積なので絶対値を取り、。
。