与えられた問題は、数列 $\frac{2^n}{n^2}$ の $n$ が無限大に近づくときの極限を求める問題です。つまり、 $$ \lim_{n \to \infty} \frac{2^n}{n^2} $$ を計算します。

解析学極限数列ロピタルの定理発散
2025/6/26

1. 問題の内容

与えられた問題は、数列 2nn2\frac{2^n}{n^2}nn が無限大に近づくときの極限を求める問題です。つまり、
\lim_{n \to \infty} \frac{2^n}{n^2}
を計算します。

2. 解き方の手順

この極限を求めるために、ロピタルの定理を繰り返し適用します。ただし、ロピタルの定理は連続変数に対して適用されるため、まず nn を実変数 xx に置き換えて考えます。
\lim_{x \to \infty} \frac{2^x}{x^2}
ここで、ロピタルの定理を適用します。\frac{\infty}{\infty} の不定形なので、分子と分母をそれぞれ微分します。
分子の微分は ddx(2x)=2xln2\frac{d}{dx} (2^x) = 2^x \ln{2}、分母の微分は ddx(x2)=2x\frac{d}{dx} (x^2) = 2x です。したがって、
\lim_{x \to \infty} \frac{2^x \ln{2}}{2x}
これも \frac{\infty}{\infty} の不定形なので、もう一度ロピタルの定理を適用します。
分子の微分は ddx(2xln2)=2x(ln2)2\frac{d}{dx} (2^x \ln{2}) = 2^x (\ln{2})^2、分母の微分は ddx(2x)=2\frac{d}{dx} (2x) = 2 です。したがって、
\lim_{x \to \infty} \frac{2^x (\ln{2})^2}{2}
この極限は \infty に発散します。したがって、元の極限も \infty に発散します。

3. 最終的な答え

\lim_{n \to \infty} \frac{2^n}{n^2} = \infty

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