放物線 $y=x^2$ と直線 $y=mx+n$ が点 $P(t, t^2)$ で接するとき、$m$ と $n$ の値を求める問題です。

解析学放物線接線微分判別式
2025/6/26

1. 問題の内容

放物線 y=x2y=x^2 と直線 y=mx+ny=mx+n が点 P(t,t2)P(t, t^2) で接するとき、mmnn の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、y=x2y=x^2 を微分して、接線の傾きを求めます。
y=2xy' = 2x
P(t,t2)P(t, t^2) における接線の傾きは x=tx=t を代入して 2t2t となります。
したがって、接線の傾きは m=2tm = 2t です。
また、接線は点 P(t,t2)P(t, t^2) を通るので、y=mx+ny=mx+n に代入すると、
t2=mt+nt^2 = mt + n
m=2tm = 2t なので、
t2=2t2+nt^2 = 2t^2 + n
n=t2n = -t^2
したがって、接線の方程式は y=2txt2y = 2tx - t^2 となります。
放物線と直線が接するということは、x2=2txt2x^2 = 2tx - t^2 が重解を持つということです。
x22tx+t2=0x^2 - 2tx + t^2 = 0
(xt)2=0(x-t)^2 = 0
これは x=tx=t で重解を持つので、接しているという条件を満たしています。
ここで、y=mx+ny=mx+nnn は、yy 切片を表しています。
図から、n<0n < 0 であることがわかります。
n=t2<0n = -t^2 < 0 より、t0t \neq 0 であることがわかります。
図から、t>0t > 0 であることもわかります。
もし t=0t=0 であれば、y=x2y=x^2 の原点における接線は、y=0y=0 となり、y=mx+ny=mx+nn=0n=0 となるからです。
しかし、y=mx+ny=mx+n のグラフは、yy 切片が負の値を持っています。
直線が放物線と接するので、接点を求めます。
x2=mx+nx^2 = mx+n
x2mxn=0x^2 - mx - n = 0
判別式 D=m24(1)(n)=m2+4n=0D = m^2 - 4(1)(-n) = m^2 + 4n = 0
m2=4nm^2 = -4n
m=2tm = 2t および n=t2n = -t^2 を代入すると、
(2t)2=4(t2)(2t)^2 = -4(-t^2)
4t2=4t24t^2 = 4t^2
これは常に成り立つので、接しているという条件を満たします。
m=2tm = 2t
n=t2n = -t^2
図から、t=0t=0ではないため、ttは確定しません。
図からt=1t=1と予想すると、
m=2m = 2
n=1n = -1
このとき、接線はy=2x1y=2x-1となります。

3. 最終的な答え

m=2tm = 2t
n=t2n = -t^2
あるいは t=1t=1と仮定すると
m=2m = 2
n=1n = -1

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