原点Oを出発し、x軸上を正の方向に秒速1cmで移動する点Pがある。関数 $y = \frac{1}{2}x$ と $y = 2x$ のグラフ上に、点Pとx座標が同じである点A, Bをとる。線分ABを一辺とする正方形ABCDを線分ABの右側に作るとき、以下の問いに答える。 (1) 点PがOを出発してからt秒後の線分ABの長さをtを用いて表す。 (2) 正方形の面積が16 cm^2 となるのは点PがOを出発してから何秒後か求める。 (3) 点PがOを出発してから2秒後にできる正方形と、4秒後にできる正方形が重なる部分の図形の面積を直線 $y = ax$ が2等分するとき、傾きaの値を求める。
2025/6/26
1. 問題の内容
原点Oを出発し、x軸上を正の方向に秒速1cmで移動する点Pがある。関数 と のグラフ上に、点Pとx座標が同じである点A, Bをとる。線分ABを一辺とする正方形ABCDを線分ABの右側に作るとき、以下の問いに答える。
(1) 点PがOを出発してからt秒後の線分ABの長さをtを用いて表す。
(2) 正方形の面積が16 cm^2 となるのは点PがOを出発してから何秒後か求める。
(3) 点PがOを出発してから2秒後にできる正方形と、4秒後にできる正方形が重なる部分の図形の面積を直線 が2等分するとき、傾きaの値を求める。
2. 解き方の手順
(1)
点Pのx座標はtである。点Aは 上にあるので、点Aのy座標は である。点Bは 上にあるので、点Bのy座標は である。線分ABの長さは、点Bのy座標から点Aのy座標を引いたものなので、
となる。
(2)
正方形の面積が16 cm^2 であるとき、 が成り立つ。
よって、 秒後である。
(3)
2秒後の正方形の一辺の長さは であり、4秒後の正方形の一辺の長さは である。
2秒後の正方形の左下の頂点の座標は (2, 1) で、4秒後の正方形の左下の頂点の座標は (4, 2) である。
重なる部分は一辺の長さが3の正方形である。なぜなら4秒後の正方形の左下の頂点(4,2)を基点とし、そこから一辺の長さが3の正方形が重なっているからである。したがって重なる部分の面積は である。
直線 が重なる部分の面積を2等分するとき、 は重なる部分の正方形の中心を通る。
重なる部分の正方形の中心の座標は である。
したがって、
3. 最終的な答え
(1)
(2) 秒後
(3)