$a$ を定数とする。関数 $y = x^2 - 4x$ ($a \le x \le a+2$) について、以下の問いに答える。 (1) 次の各場合について、最小値を求める。 [1] $a < 0$ [2] $0 \le a \le 2$ [3] $2 < a$ (2) 次の各場合について、最大値を求める。 [1] $a < 1$ [2] $a = 1$ [3] $1 < a$

代数学二次関数最大値最小値場合分け平方完成
2025/6/26

1. 問題の内容

aa を定数とする。関数 y=x24xy = x^2 - 4x (axa+2a \le x \le a+2) について、以下の問いに答える。
(1) 次の各場合について、最小値を求める。
[1] a<0a < 0
[2] 0a20 \le a \le 2
[3] 2<a2 < a
(2) 次の各場合について、最大値を求める。
[1] a<1a < 1
[2] a=1a = 1
[3] 1<a1 < a

2. 解き方の手順

まず、関数 y=x24xy = x^2 - 4x を平方完成する。
y=(x2)24y = (x - 2)^2 - 4
よって、この関数の頂点は (2,4)(2, -4) である。
(1) 最小値を求める。
[1] a<0a < 0 のとき
定義域は axa+2a \le x \le a+2 である。
頂点の xx 座標は 22 である。
a<0a < 0 より、a+2a+2 の値によって場合分けをする。
a+2<2a+2 < 2, つまり a<0a < 0 のとき、頂点は定義域の右側にある。
axa+2a \le x \le a+2 で、xx が最小となるのは x=a+2x = a+2 のときである。よって、x=a+2x=a+2 のとき最小値をとる。
y=(a+2)24(a+2)=a2+4a+44a8=a24y = (a+2)^2 - 4(a+2) = a^2 + 4a + 4 - 4a - 8 = a^2 - 4
[2] 0a20 \le a \le 2 のとき
頂点 (2,4)(2, -4) が定義域内にあるので、最小値は 4-4 である。
[3] 2<a2 < a のとき
頂点は定義域の左側にあるので、x=ax = a のとき最小値をとる。
y=a24ay = a^2 - 4a
(2) 最大値を求める。
[1] a<1a < 1 のとき
x=2x=2 から遠い方の端点で最大値をとる。
a+22=aa+2 - 2 = a
2a=2a2 - a = 2-a
a<2aa < 2-a となるのは 2a<22a < 2、つまり a<1a < 1 のときである。
よって x=ax=a で最大値をとる。
y=a24ay = a^2 - 4a
[2] a=1a = 1 のとき
1x31 \le x \le 3 で、x=1x = 1 のとき y=14=3y = 1-4=-3x=3x = 3 のとき y=912=3y = 9 - 12 = -3 なので、最大値は 3-3 である。
[3] 1<a1 < a のとき
a>1a > 1 より、a+22=aa+2 - 2 = a2a<12-a < 1 なので、 x=a+2x=a+2 のときに最大値をとる。
y=(a+2)24(a+2)=a24y = (a+2)^2 - 4(a+2) = a^2 - 4

3. 最終的な答え

(1) 最小値
[1] a<0a < 0 のとき:a24a^2 - 4
[2] 0a20 \le a \le 2 のとき:4-4
[3] 2<a2 < a のとき:a24aa^2 - 4a
(2) 最大値
[1] a<1a < 1 のとき:a24aa^2 - 4a
[2] a=1a = 1 のとき:3-3
[3] 1<a1 < a のとき:a24a^2 - 4

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