2次関数 $y = x^2 - 2ax + 6a$ について、区間 $1 \le x \le 2$ における最小値が9であるとき、定数 $a$ の値を求める問題です。

代数学二次関数最大・最小平方完成場合分け
2025/6/26

1. 問題の内容

2次関数 y=x22ax+6ay = x^2 - 2ax + 6a について、区間 1x21 \le x \le 2 における最小値が9であるとき、定数 aa の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=x22ax+6ay = x^2 - 2ax + 6a
y=(xa)2a2+6ay = (x - a)^2 - a^2 + 6a
この2次関数の軸は x=ax = a です。定義域 1x21 \le x \le 2 と軸 x=ax = a の位置関係によって場合分けをします。
(1) a<1a < 1 のとき
区間 1x21 \le x \le 2 で関数は単調増加なので、最小値は x=1x = 1 のときにとります。
y(1)=122a(1)+6a=12a+6a=1+4ay(1) = 1^2 - 2a(1) + 6a = 1 - 2a + 6a = 1 + 4a
最小値が9なので、1+4a=91 + 4a = 9 より、4a=84a = 8 よって a=2a = 2
これは、a<1a < 1 を満たさないので不適です。
(2) 1a21 \le a \le 2 のとき
頂点で最小値をとります。
y(a)=a2+6a=9y(a) = -a^2 + 6a = 9
a26a+9=0a^2 - 6a + 9 = 0
(a3)2=0(a - 3)^2 = 0
a=3a = 3
これは、1a21 \le a \le 2 を満たさないので不適です。
(3) a>2a > 2 のとき
区間 1x21 \le x \le 2 で関数は単調減少なので、最小値は x=2x = 2 のときにとります。
y(2)=222a(2)+6a=44a+6a=4+2ay(2) = 2^2 - 2a(2) + 6a = 4 - 4a + 6a = 4 + 2a
最小値が9なので、4+2a=94 + 2a = 9 より、2a=52a = 5 よって a=52a = \frac{5}{2}
これは、a>2a > 2 を満たしているので適します。

3. 最終的な答え

a=52a = \frac{5}{2}

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