次の3つの関数の極値を求める問題です。 (1) $y = x^2 - 4|x| + 5$ (2) $y = |x|\sqrt{3-x}$ (3) $y = \sqrt[5]{x^2}$

解析学極値微分絶対値関数
2025/6/26
## 数学の問題の解答

1. 問題の内容

次の3つの関数の極値を求める問題です。
(1) y=x24x+5y = x^2 - 4|x| + 5
(2) y=x3xy = |x|\sqrt{3-x}
(3) y=x25y = \sqrt[5]{x^2}

2. 解き方の手順

**(1) y=x24x+5y = x^2 - 4|x| + 5**
絶対値を含む関数なので、xx の範囲によって場合分けをします。
(i) x0x \ge 0 のとき、 x=x|x| = x なので、
y=x24x+5y = x^2 - 4x + 5
平方完成すると、
y=(x2)2+1y = (x - 2)^2 + 1
この範囲では、x=2x = 2 で極小値 1 をとります。また、x=0x=0の時、y=5y=5となります。
(ii) x<0x < 0 のとき、 x=x|x| = -x なので、
y=x2+4x+5y = x^2 + 4x + 5
平方完成すると、
y=(x+2)2+1y = (x + 2)^2 + 1
この範囲では、x=2x = -2 で極小値 1 をとります。
したがって、x=2,2x = 2, -2 で極小値 1 をとり、x=0x=0 で極大値5をとります。
**(2) y=x3xy = |x|\sqrt{3-x}**
この関数は 3x03-x \ge 0 、つまり x3x \le 3 で定義されます。
さらに場合分けをします。
(i) 0x30 \le x \le 3 のとき、x=x|x| = x なので、
y=x3xy = x\sqrt{3-x}
y2=x2(3x)=3x2x3y^2 = x^2(3-x) = 3x^2 - x^3
y2y^2xxで微分すると、
2yy=6x3x2=3x(2x)2yy' = 6x - 3x^2 = 3x(2-x)
よって、y=0y'=0となるのはx=0x=0またはx=2x=2の時です。
x=0x=0の時、y=0y=0
x=2x=2の時、y=232=2y=2\sqrt{3-2}=2
(ii) x<0x < 0 のとき、x=x|x| = -x なので、
y=x3xy = -x\sqrt{3-x}
このとき、y0y \ge 0
y=0y'=0となる場合、x=0x=0はすでに調べているので、x<0x<0の範囲を調べます。
y=3xx123x=3x+x23x=2(3x)+x23x=3x623xy' = -\sqrt{3-x} -x \cdot \frac{-1}{2\sqrt{3-x}} = -\sqrt{3-x} + \frac{x}{2\sqrt{3-x}} = \frac{-2(3-x)+x}{2\sqrt{3-x}} = \frac{3x-6}{2\sqrt{3-x}}
y=0y'=0となるのは、3x6=03x-6=0すなわちx=2x=2の時ですが、x<0x<0を満たさないので不適です。
x=1x=-1の時、y=4=2>0y = \sqrt{4} = 2 >0
x=0x=0の時、y=0y=0
x=2x=2の時、y=2y=2
x=3x=3の時、y=0y=0
増減表を書くと、x=2x=2の時、極大値2をとることがわかります。
x=0x=0x=3x=3の時、極小値0をとります。
**(3) y=x25=x25y = \sqrt[5]{x^2} = x^{\frac{2}{5}}**
y=25x251=25x35=25x35y' = \frac{2}{5}x^{\frac{2}{5}-1} = \frac{2}{5}x^{-\frac{3}{5}} = \frac{2}{5\sqrt[5]{x^3}}
x=0x=0で微分不可能なので、そこが極値候補です。
x<0x < 0 のとき、y<0y' < 0 であり、x>0x > 0 のとき、y>0y' > 0 なので、x=0x=0 で極小値 0 をとります。
極大値はありません。

3. 最終的な答え

(1) x=2,2x = -2, 2 で極小値 1, x=0x=0で極大値 5
(2) x=0x=0 , x=3x=3で極小値 0, x=2x=2 で極大値 2
(3) x=0x = 0 で極小値 0, 極大値なし

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