不等式 $(k-1)x^2 + 2(k+1)x + 2k-1 < 0$ の解がすべての実数であるとき、定数 $k$ の値の範囲を求める。

代数学二次不等式判別式二次関数不等式の解不等式
2025/6/26

1. 問題の内容

不等式 (k1)x2+2(k+1)x+2k1<0(k-1)x^2 + 2(k+1)x + 2k-1 < 0 の解がすべての実数であるとき、定数 kk の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

2次不等式 (k1)x2+2(k+1)x+2k1<0(k-1)x^2 + 2(k+1)x + 2k-1 < 0 の解がすべての実数であるための条件を考える。
まず、x2x^2 の係数である k1k-1 が正である場合(k>1k > 1)、グラフは下に凸の放物線になるので、必ず f(x)>0f(x) > 0 となる xx が存在し、解がすべての実数にはならない。
したがって、k1<0k-1 < 0 すなわち k<1k < 1 でなければならない。このとき、グラフは上に凸の放物線となる。
不等式の解がすべての実数となるには、グラフが常に xx 軸より下にある必要がある。
つまり、k1<0k-1 < 0 かつ、2次方程式 (k1)x2+2(k+1)x+2k1=0(k-1)x^2 + 2(k+1)x + 2k-1 = 0 の判別式 DDD<0D < 0 である必要がある。
まず、k1<0k-1 < 0 より、k<1k < 1
次に、判別式 DD を計算する。
D/4=(k+1)2(k1)(2k1)=k2+2k+1(2k23k+1)=k2+5kD/4 = (k+1)^2 - (k-1)(2k-1) = k^2 + 2k + 1 - (2k^2 - 3k + 1) = -k^2 + 5k
D/4<0D/4 < 0 より、k2+5k<0-k^2 + 5k < 0
k25k>0k^2 - 5k > 0
k(k5)>0k(k-5) > 0
したがって、k<0k < 0 または k>5k > 5
k<1k < 1k<0k < 0 または k>5k > 5 の共通範囲を求めると、k<0k < 0
ただし、k=1k=1のとき、不等式は 4x+1<04x+1<0 となり、解がすべての実数とはならない。
よって、k<0k < 0 が答えとなる。

3. 最終的な答え

k<0k < 0

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