2次関数 $y = ax^2 - x + a$ について、 (1) グラフが $x$ 軸と接するときの $a$ の値を求める。 (2) 関数の値がすべての $x$ に対して負となるときの $a$ の値の範囲を求める。

代数学二次関数判別式グラフ不等式
2025/6/26

1. 問題の内容

2次関数 y=ax2x+ay = ax^2 - x + a について、
(1) グラフが xx 軸と接するときの aa の値を求める。
(2) 関数の値がすべての xx に対して負となるときの aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) グラフが xx 軸と接するとき、2次方程式 ax2x+a=0ax^2 - x + a = 0 は重解を持つ。
このとき、判別式 D=(1)24(a)(a)=14a2=0D = (-1)^2 - 4(a)(a) = 1 - 4a^2 = 0 となる。
14a2=01 - 4a^2 = 0 を解くと、
4a2=14a^2 = 1
a2=14a^2 = \frac{1}{4}
a=±12a = \pm \frac{1}{2}
a=0a = 0のときは2次関数にならないので、a0a \neq 0
(2) 関数の値がすべての xx に対して負となる条件は、
(i) a<0a < 0 (上に凸)
(ii) 判別式 D<0D < 0 ( xx 軸と交わらない)
である。
(i)より、a<0a<0
(ii)より、D=14a2<0D = 1 - 4a^2 < 0
4a2>14a^2 > 1
a2>14a^2 > \frac{1}{4}
a<12a < -\frac{1}{2} または a>12a > \frac{1}{2}
(i)と(ii)を同時に満たすのは、a<12a < -\frac{1}{2} である。
a=12a = \frac{1}{2} のとき、y=12x2x+12=12(x1)20y = \frac{1}{2}x^2 - x + \frac{1}{2} = \frac{1}{2}(x-1)^2 \geq 0 となり、すべての xx に対して負にはならない。
a=12a = -\frac{1}{2} のとき、y=12x2x12=12(x+1)20y = -\frac{1}{2}x^2 - x - \frac{1}{2} = -\frac{1}{2}(x+1)^2 \leq 0 となり、すべての xx に対して負ではない。 x=1x=-1のとき、y=0y=0となる。
したがって、
(1) グラフが xx 軸と接するとき a=±12a = \pm \frac{1}{2}
(2) 関数の値がすべての xx に対して負となるのは、a<12a < -\frac{1}{2} のときである。
ただし、a=±12a = \pm \frac{1}{2} のとき、2次関数が xx 軸と接するので、
y=ax2x+ay = ax^2 - x + a は常に負となることはない。
したがって、y<0y < 0 となるためには、a<0a<0 かつ 14a2<01 - 4a^2 < 0 が必要である。
これは、a<12a<-\frac{1}{2} を意味する。

3. 最終的な答え

a=±12a = \pm \frac{1}{2}
a<12a < -\frac{1}{2}

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