座標平面上に円 $K: x^2 + y^2 - 8x = 0$ があり、その中心を $C$ とする。点 $A(-1, 0)$ を通り、傾きが $a$ ($a$ は正の定数)である直線を $l$ とする。 (1) 点 $C$ の座標と円 $K$ の半径を求める。 (2) 直線 $l$ の方程式を $a, x, y$ を用いて表し、直線 $l$ と円 $K$ が接するときの $a$ の値を求める。 (3) $a$ は(2)で求めた値とする。点 $C$ を通り、直線 $l$ に垂直な直線と $y$ 軸の交点を $B$ とする。点 $B$ の座標を求め、円 $K$ 上を点 $P$ が動くとき、三角形 $ABP$ の面積の最大値を求める。

幾何学直線接線点と直線の距離面積の最大値
2025/6/26

1. 問題の内容

座標平面上に円 K:x2+y28x=0K: x^2 + y^2 - 8x = 0 があり、その中心を CC とする。点 A(1,0)A(-1, 0) を通り、傾きが aaaa は正の定数)である直線を ll とする。
(1) 点 CC の座標と円 KK の半径を求める。
(2) 直線 ll の方程式を a,x,ya, x, y を用いて表し、直線 ll と円 KK が接するときの aa の値を求める。
(3) aa は(2)で求めた値とする。点 CC を通り、直線 ll に垂直な直線と yy 軸の交点を BB とする。点 BB の座標を求め、円 KK 上を点 PP が動くとき、三角形 ABPABP の面積の最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円 KK の方程式を平方完成する。
x28x+y2=0x^2 - 8x + y^2 = 0
(x4)2+y2=16(x - 4)^2 + y^2 = 16
よって、中心 CC の座標は (4,0)(4, 0) であり、半径は 44 である。
(2) 直線 ll は点 A(1,0)A(-1, 0) を通り、傾きが aa であるから、その方程式は
y0=a(x(1))y - 0 = a(x - (-1))
y=a(x+1)y = a(x + 1)
axy+a=0ax - y + a = 0
直線 ll と円 KK が接するとき、円の中心 (4,0)(4, 0) と直線 ll の距離が半径 44 に等しい。
点と直線の距離の公式より、
a(4)0+aa2+(1)2=4\frac{|a(4) - 0 + a|}{\sqrt{a^2 + (-1)^2}} = 4
5aa2+1=4\frac{|5a|}{\sqrt{a^2 + 1}} = 4
両辺を2乗して
25a2a2+1=16\frac{25a^2}{a^2 + 1} = 16
25a2=16a2+1625a^2 = 16a^2 + 16
9a2=169a^2 = 16
a2=169a^2 = \frac{16}{9}
a>0a > 0 より、
a=43a = \frac{4}{3}
(3) a=43a = \frac{4}{3} のとき、直線 ll の傾きは 43\frac{4}{3} である。点 C(4,0)C(4, 0) を通り、直線 ll に垂直な直線の傾きは 34-\frac{3}{4} であるから、その方程式は
y0=34(x4)y - 0 = -\frac{3}{4}(x - 4)
y=34x+3y = -\frac{3}{4}x + 3
この直線と yy 軸の交点 BB は、x=0x = 0 のとき y=3y = 3 であるから、点 BB の座標は (0,3)(0, 3) である。
A(1,0)A(-1, 0), B(0,3)B(0, 3) より、直線 ABAB の方程式は y=3x+3y = 3x + 3 である。
PP と直線 ABAB の距離が最大となるとき、三角形 ABPABP の面積は最大となる。
PP は円 KK 上の点であるから、P(x,y)P(x, y) とおくと、(x4)2+y2=16(x - 4)^2 + y^2 = 16 を満たす。
P(x,y)P(x, y) と直線 3xy+3=03x - y + 3 = 0 の距離 dd
d=3xy+332+(1)2=3xy+310d = \frac{|3x - y + 3|}{\sqrt{3^2 + (-1)^2}} = \frac{|3x - y + 3|}{\sqrt{10}}
dd が最大となるのは、円の中心 (4,0)(4, 0) を通り、直線 ABAB に垂直な直線と円 KK の交点である。
このとき、dd の最大値は、円の中心と直線 ABAB の距離に半径 44 を加えたものである。
円の中心 (4,0)(4, 0) と直線 3xy+3=03x - y + 3 = 0 の距離は
3(4)0+310=1510=3102\frac{|3(4) - 0 + 3|}{\sqrt{10}} = \frac{15}{\sqrt{10}} = \frac{3\sqrt{10}}{2}
dd の最大値は 3102+4\frac{3\sqrt{10}}{2} + 4
線分 ABAB の長さは (0(1))2+(30)2=1+9=10\sqrt{(0 - (-1))^2 + (3 - 0)^2} = \sqrt{1 + 9} = \sqrt{10}
三角形 ABPABP の面積の最大値は
12×10×(3102+4)=12×(15+410)=152+210\frac{1}{2} \times \sqrt{10} \times (\frac{3\sqrt{10}}{2} + 4) = \frac{1}{2} \times (15 + 4\sqrt{10}) = \frac{15}{2} + 2\sqrt{10}

3. 最終的な答え

(1) 点 CC の座標: (4,0)(4, 0)、円 KK の半径: 44
(2) 直線 ll の方程式: axy+a=0ax - y + a = 0a=43a = \frac{4}{3}
(3) 点 BB の座標: (0,3)(0, 3)、三角形 ABPABP の面積の最大値: 152+210\frac{15}{2} + 2\sqrt{10}

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