空間ベクトル $\vec{a}$, $\vec{b}$, $\vec{c}$ が与えられたとき、以下の4つの等式が常に成り立つかどうかを判定し、成り立つ場合は〇、そうでない場合は×を選択する問題です。 (1) $(\vec{a} \times \vec{b}) \cdot \vec{c} = (\vec{b} \times \vec{c}) \cdot \vec{a}$ (2) $(\vec{a} \times \vec{b}) \times \vec{c} = (\vec{c} \cdot \vec{a})\vec{b} - (\vec{b} \cdot \vec{c})\vec{a}$ (3) $\vec{a} \times (\vec{b} \times \vec{c}) = (\vec{c} \cdot \vec{a})\vec{b} - (\vec{b} \cdot \vec{c})\vec{a}$ (4) $\vec{a} \times (\vec{b} \times \vec{c}) + \vec{b} \times (\vec{c} \times \vec{a}) + \vec{c} \times (\vec{a} \times \vec{b}) = \vec{0}$
2025/6/27
1. 問題の内容
空間ベクトル , , が与えられたとき、以下の4つの等式が常に成り立つかどうかを判定し、成り立つ場合は〇、そうでない場合は×を選択する問題です。
(1)
(2)
(3)
(4)
2. 解き方の手順
(1) スカラー三重積の性質より、 は常に成り立ちます。 これはスカラー三重積の巡回置換における不変性を示しています。
(2) ベクトル三重積の公式より、 が成り立ちます。 与えられた式も同じです。
(3) ベクトル三重積の公式より、 が成り立ちます。
与えられた式 と比較すると、一致しません。
例えば のとき、
ですが, を正しく適用すれば
したがって常に成り立つわけではありません。 が正しく、問題文は誤りです。
(4) ベクトル三重積の公式より、
これらの和を計算すると、 となり、常に成り立ちます。
3. 最終的な答え
(1)
1. 〇
(2)
1. 〇
(3)
2. ×
(4)