三角形OABにおいて、OA=OB=1, ∠AOB=90°とする。辺OAを3:2に内分する点をP, 辺OBを1:1に内分する点をQ, 線分BPと線分AQの交点をR, 直線ORと辺ABの交点をSとする。 (1) ベクトルORをベクトルOA, ベクトルOBを用いて表せ。 (2) ベクトルOSをベクトルOA, ベクトルOBを用いて表せ。 (3) △OASの面積を求めよ。

幾何学ベクトル三角形面積内分点
2025/6/27

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、OA=OB=1, ∠AOB=90°とする。辺OAを3:2に内分する点をP, 辺OBを1:1に内分する点をQ, 線分BPと線分AQの交点をR, 直線ORと辺ABの交点をSとする。
(1) ベクトルORをベクトルOA, ベクトルOBを用いて表せ。
(2) ベクトルOSをベクトルOA, ベクトルOBを用いて表せ。
(3) △OASの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点Rは線分BP上にあるので、実数ssを用いて、
OR=(1s)OB+sOP\vec{OR} = (1-s)\vec{OB} + s\vec{OP}
OP=35OA\vec{OP} = \frac{3}{5}\vec{OA}なので、
OR=(1s)OB+3s5OA\vec{OR} = (1-s)\vec{OB} + \frac{3s}{5}\vec{OA}
点Rは線分AQ上にあるので、実数ttを用いて、
OR=(1t)OA+tOQ\vec{OR} = (1-t)\vec{OA} + t\vec{OQ}
OQ=12OB\vec{OQ} = \frac{1}{2}\vec{OB}なので、
OR=(1t)OA+t2OB\vec{OR} = (1-t)\vec{OA} + \frac{t}{2}\vec{OB}
OA\vec{OA}OB\vec{OB}は一次独立なので、係数を比較して
3s5=1t\frac{3s}{5} = 1-t
1s=t21-s = \frac{t}{2}
これを解くと、s=58,t=34s = \frac{5}{8}, t = \frac{3}{4}
したがって、
OR=38OA+38OB\vec{OR} = \frac{3}{8}\vec{OA} + \frac{3}{8}\vec{OB}
(2) 点Sは直線OR上にあるので、実数kkを用いて、
OS=kOR=3k8OA+3k8OB\vec{OS} = k\vec{OR} = \frac{3k}{8}\vec{OA} + \frac{3k}{8}\vec{OB}
点Sは線分AB上にあるので、実数llを用いて、
OS=(1l)OA+lOB\vec{OS} = (1-l)\vec{OA} + l\vec{OB}
OA\vec{OA}OB\vec{OB}は一次独立なので、係数を比較して
3k8=1l\frac{3k}{8} = 1-l
3k8=l\frac{3k}{8} = l
これを解くと、l=36=12,k=43l = \frac{3}{6} = \frac{1}{2}, k = \frac{4}{3}
したがって、
OS=12OA+12OB\vec{OS} = \frac{1}{2}\vec{OA} + \frac{1}{2}\vec{OB}
(3)
OAS=12OAOSsin(AOS)\triangle OAS = \frac{1}{2} |\vec{OA}| |\vec{OS}| \sin(\angle AOS)は直接求めるのが難しい。
OS=12OA+12OB\vec{OS} = \frac{1}{2}\vec{OA} + \frac{1}{2}\vec{OB}なので、
OAB\triangle OABの面積は 12×OA×OB=12×1×1=12\frac{1}{2} \times OA \times OB = \frac{1}{2} \times 1 \times 1 = \frac{1}{2}
OAS\triangle OASの面積は OAB\triangle OABの面積の12\frac{1}{2}倍である。
OAS=12OAOSsin(AOS)=12OA×OS\triangle OAS = \frac{1}{2} |\vec{OA}| |\vec{OS}| \sin(\angle AOS) = \frac{1}{2} |\vec{OA} \times \vec{OS}|
OAB=12OAOBsin(AOB)=12OA×OB\triangle OAB = \frac{1}{2} |\vec{OA}| |\vec{OB}| \sin(\angle AOB) = \frac{1}{2} |\vec{OA} \times \vec{OB}|
OAS=12OA×(12OA+12OB)=1212(OA×OB)=14OA×OB\triangle OAS = \frac{1}{2} | \vec{OA} \times (\frac{1}{2}\vec{OA} + \frac{1}{2}\vec{OB}) | = \frac{1}{2} | \frac{1}{2} (\vec{OA} \times \vec{OB}) | = \frac{1}{4} | \vec{OA} \times \vec{OB} |
OAB=12OA×OB=12×1×1=12\triangle OAB = \frac{1}{2} |\vec{OA} \times \vec{OB}| = \frac{1}{2} \times 1 \times 1 = \frac{1}{2}
したがってOAS=12OAB=12×12=14\triangle OAS = \frac{1}{2}\triangle OAB = \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{4}

3. 最終的な答え

(1) OR=38OA+38OB\vec{OR} = \frac{3}{8}\vec{OA} + \frac{3}{8}\vec{OB}
(2) OS=12OA+12OB\vec{OS} = \frac{1}{2}\vec{OA} + \frac{1}{2}\vec{OB}
(3) OAS=14\triangle OAS = \frac{1}{4}

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