実数 $a$ を定数とする。2次方程式 $x^2 + 4ax + 8a^2 - 20a + 25 = 0$ が実数解を持つとき、$a$ の値とその時の解 $x$ を求める。

代数学二次方程式判別式実数解
2025/6/26

1. 問題の内容

実数 aa を定数とする。2次方程式 x2+4ax+8a220a+25=0x^2 + 4ax + 8a^2 - 20a + 25 = 0 が実数解を持つとき、aa の値とその時の解 xx を求める。

2. 解き方の手順

2次方程式が実数解を持つための条件は、判別式 DDD0D \geq 0 となることです。
まず、与えられた2次方程式の判別式 DD を計算します。
x2+4ax+8a220a+25=0x^2 + 4ax + 8a^2 - 20a + 25 = 0 に対して、A=1A=1, B=4aB=4a, C=8a220a+25C=8a^2 - 20a + 25 です。
判別式 DDD=B24ACD = B^2 - 4AC で与えられるので、
D=(4a)24(1)(8a220a+25)D = (4a)^2 - 4(1)(8a^2 - 20a + 25)
D=16a232a2+80a100D = 16a^2 - 32a^2 + 80a - 100
D=16a2+80a100D = -16a^2 + 80a - 100
実数解を持つ条件 D0D \geq 0 より、
16a2+80a1000-16a^2 + 80a - 100 \geq 0
両辺を 4-4 で割ると、
4a220a+2504a^2 - 20a + 25 \leq 0
(2a5)20(2a - 5)^2 \leq 0
(2a5)2(2a - 5)^2 は常に0以上の値を取るので、この不等式を満たすのは (2a5)2=0(2a - 5)^2 = 0 のときのみです。
したがって、2a5=02a - 5 = 0 より、
a=52a = \frac{5}{2}
次に、a=52a = \frac{5}{2} のときの2次方程式の解を求めます。
x2+4(52)x+8(52)220(52)+25=0x^2 + 4(\frac{5}{2})x + 8(\frac{5}{2})^2 - 20(\frac{5}{2}) + 25 = 0
x2+10x+8(254)50+25=0x^2 + 10x + 8(\frac{25}{4}) - 50 + 25 = 0
x2+10x+5050+25=0x^2 + 10x + 50 - 50 + 25 = 0
x2+10x+25=0x^2 + 10x + 25 = 0
(x+5)2=0(x + 5)^2 = 0
x=5x = -5

3. 最終的な答え

a=52a = \frac{5}{2}
x=5x = -5

「代数学」の関連問題

赤、白、紫の3色の花を、同じ色が隣り合わないように1列に12株植えました。赤は白より2株多く、白と紫が隣り合っているところはありません。このとき、紫の花の株数を求めます。

方程式不等式整数
2025/6/27

ある集会で、弁当を洋食と和食合わせて15個購入する。洋食の個数は6個以上で、かつ洋食の個数は和食の個数の1.5倍以下である。このとき、洋食と和食の個数の組み合わせは何通りあるか。

不等式連立方程式文章問題整数
2025/6/27

与えられた部分空間 $W$ の次元と基底を求める問題です。具体的には、以下の6つの部分空間について、次元と基底を求めます。 (a) $W = \{ x \in \mathbb{R}^5 \mid Ax...

線形代数部分空間次元基底連立方程式ベクトル空間多項式
2025/6/27

ある団体客をレジャーランドのアトラクションに乗せる問題を解きます。3人ずつ乗せると4人乗れなくなり、4人ずつ乗せると最後の乗り物に3人が乗ることになり、乗り物が5台余る。乗り物の台数を求めます。

文章題一次方程式数量関係
2025/6/27

$V = \mathbb{R}[x]_2$、つまり実数係数の2次以下の多項式全体のなすベクトル空間において、与えられた3つのベクトル(多項式) $f_1(x) = 1 - x + x^2$, $f_2...

線形代数ベクトル空間基底線形独立
2025/6/27

ベクトル空間 $W$ の次元と1組の基底を求める問題です。$W$ はそれぞれ異なる条件で定義されており、(a)から(f)までの小問があります。 (a) $W = \{x \in \mathbb{R}^...

線形代数ベクトル空間次元基底行列連立方程式多項式
2025/6/27

$\log 2 = a$、$\log 3 = b$として、以下の対数を$a$と$b$を用いて表す問題です。 (1) $\log 50$ (2) $\log_e e \times \ln 3$ (3) ...

対数対数の計算底の変換
2025/6/27

1次関数 $f(x) = ax + b$ が、$f(0) = 2$ と $f(3) = -7$ を満たすとき、定数 $a$ と $b$ の値を求めます。

1次関数線形関数連立方程式
2025/6/27

与えられたベクトル空間 $W$ の次元と基底を求める問題です。具体的には、(a)から(f)までの各ケースについて、ベクトル空間 $W$ がどのような条件を満たすベクトルの集合として定義されているかを与...

線形代数ベクトル空間次元基底線形変換行列
2025/6/27

2次関数 $f(x) = x^2 - 2x + 1$ において、$f(0)$ の値を求めます。

2次関数関数の値代入
2025/6/27