与えられた四面体ABCDにおいて、AB=AC=DB=DC=8cm, BC=AD=4cmである。辺BCの中点をMとするとき、以下のものを求める。 (1) 三角形AMDの面積 (2) 四面体ABCDの体積

幾何学四面体体積面積空間図形三平方の定理
2025/6/26

1. 問題の内容

与えられた四面体ABCDにおいて、AB=AC=DB=DC=8cm, BC=AD=4cmである。辺BCの中点をMとするとき、以下のものを求める。
(1) 三角形AMDの面積
(2) 四面体ABCDの体積

2. 解き方の手順

(1) 三角形AMDの面積を求める。
AMとDMの長さを求める必要がある。
三角形ABCにおいて、AB=AC=8cm、BC=4cm、MはBCの中点なので、BM=MC=2cm。
AMは中線なので、AMの長さを求める。
AM2=AB2+BM22ABBMcosBAM^2 = AB^2 + BM^2 - 2 \cdot AB \cdot BM \cdot cosB
しかし、cosBが不明なので、中線の定理を使う。
AB2+AC2=2(AM2+BM2)AB^2 + AC^2 = 2(AM^2 + BM^2)
82+82=2(AM2+22)8^2 + 8^2 = 2(AM^2 + 2^2)
128=2(AM2+4)128 = 2(AM^2 + 4)
64=AM2+464 = AM^2 + 4
AM2=60AM^2 = 60
AM=60=215AM = \sqrt{60} = 2\sqrt{15} cm
同様に、DMも中線なので、BD=CD=8cm、BC=4cmなので、
DM=60=215DM = \sqrt{60} = 2\sqrt{15} cm
三角形AMDにおいて、AM=DM=2152\sqrt{15} cm、AD=4cm。
これは二等辺三角形なので、AからADに垂線を下ろし、その足をHとする。
AH = DH = 2cm
MH2=AM2AH2=(215)222=604=56MH^2 = AM^2 - AH^2 = (2\sqrt{15})^2 - 2^2 = 60 - 4 = 56
MH=56=214MH = \sqrt{56} = 2\sqrt{14}
三角形AMDの面積は、12ADMH=124214=414\frac{1}{2} \cdot AD \cdot MH = \frac{1}{2} \cdot 4 \cdot 2\sqrt{14} = 4\sqrt{14}
(2) 四面体ABCDの体積を求める。
四面体ABCDの体積は、四面体を2つの合同な四面体、すなわち、ABCとDBCとに分解できる。
AB=AC=DB=DC=8AB=AC=DB=DC=8
BC=AD=4BC=AD=4
ここで点Aから平面BCDへ垂線を下ろす。
点AからBCに垂線を下ろした足はMであり、点DからBCに垂線を下ろした足もMである。
したがって、点Aから平面BCDへ垂線を下ろした足は、DM上にある。
AM = DM = 2152\sqrt{15} であるので、三角形AMDは二等辺三角形である。
AからDMに垂線を下ろした点をIとすると、IはDMの中点になる。
またAIの長さは
AI=AM2IM2=604=56=214AI = \sqrt{AM^2 - IM^2} = \sqrt{60 - 4} = \sqrt{56} = 2\sqrt{14}
四面体の体積は、底面BCDを底面とする四面体ABCDの体積として求める。
三角形BCDにおいて、BC=4, BD=CD=8
ここでMはBCの中点であるので、DMはBCの垂直二等分線。
DM=215DM = 2\sqrt{15}
三角形BCDの面積は、12×BC×DM=12×4×215=415\frac{1}{2} \times BC \times DM = \frac{1}{2} \times 4 \times 2\sqrt{15} = 4\sqrt{15}
したがって、四面体ABCDの体積は、
13×(三角形BCDの面積)×AI=13×415×214=82103\frac{1}{3} \times (三角形BCDの面積) \times AI = \frac{1}{3} \times 4\sqrt{15} \times 2\sqrt{14} = \frac{8\sqrt{210}}{3}

3. 最終的な答え

(1) 三角形AMDの面積: 4144\sqrt{14} cm2^2
(2) 四面体ABCDの体積: 82103\frac{8\sqrt{210}}{3} cm3^3

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