集合 $A$ を 5 で割り切れる自然数の集合、$B$ を 6 で割り切れる自然数の集合と定義する。 以下の (1) ~ (4) について、左側の条件が右側の条件であるための必要十分条件、必要条件であるが十分条件ではない、十分条件であるが必要条件ではない、必要条件でも十分条件でもない、のうち、いずれであるかを答える。 (1) $n$ が $A$ に属することは、$n$ が 10 で割り切れるための何か。 (2) $n$ が $B$ に属することは、$n$ が 2 で割り切れるための何か。 (3) $n$ が $B$ に属さないことは、$n$ が 3 で割り切れるための何か。 (4) $n$ が $A \cap B$ に属することは、$n$ が 30 で割り切れるための何か。
2025/6/27
1. 問題の内容
集合 を 5 で割り切れる自然数の集合、 を 6 で割り切れる自然数の集合と定義する。
以下の (1) ~ (4) について、左側の条件が右側の条件であるための必要十分条件、必要条件であるが十分条件ではない、十分条件であるが必要条件ではない、必要条件でも十分条件でもない、のうち、いずれであるかを答える。
(1) が に属することは、 が 10 で割り切れるための何か。
(2) が に属することは、 が 2 で割り切れるための何か。
(3) が に属さないことは、 が 3 で割り切れるための何か。
(4) が に属することは、 が 30 で割り切れるための何か。
2. 解き方の手順
(1)
( は自然数)
が 10 で割り切れる ( は自然数)
が 10 で割り切れるならば、 は 5 で割り切れる。
よって、十分条件である。
が 5 で割り切れるならば、 は 10 で割り切れるとは限らない。(例: )
よって、必要条件ではない。
したがって、十分条件であるが必要条件ではない。
(2)
( は自然数)
が 2 で割り切れる ( は自然数)
が に属するならば、 なので、 は 2 で割り切れる。
よって、必要条件である。
が 2 で割り切れるならば、 が に属するとは限らない。(例: )
よって、十分条件ではない。
したがって、必要条件であるが十分条件ではない。
(3)
は 6 で割り切れない
が 3 で割り切れる ( は自然数)
ならば、 が 3 で割り切れるとは限らない。(例: )
よって、十分条件ではない。
が 3 で割り切れるならば、 とは限らない。(例: )
よって、必要条件ではない。
したがって、必要条件でも十分条件でもない。
(4)
は 5 で割り切れ、かつ 6 で割り切れる。
は 30 で割り切れる
が 30 で割り切れる ( は自然数)
は 5 の倍数かつ 6 の倍数 は 30 の倍数
よって、必要十分条件である。
3. 最終的な答え
(1) 十分条件であるが必要条件ではない
(2) 必要条件であるが十分条件ではない
(3) 必要条件でも十分条件でもない
(4) 必要十分条件である