いくつかの確率の問題と期待値の問題があります。 * **最初の問題:** 信号Pを青で通過できる確率が60%、信号Qを青で通過できる確率が40%であるとき、(1) 信号PとQの両方通過できない確率と、(2) 1つの信号だけ通過できる確率を求めます。 * **2番目の問題:** くじの賞金と本数が与えられたとき、このくじを1本引いたときの賞金の期待値を求めます。 * **3番目の問題:** あるバスケット部員のフリースローの成功確率が与えられたとき、(1) 3回中少なくとも1回成功する確率と、(2) 3回中1回だけ失敗する確率を求めます。 * **4番目の問題:** ○×で答える3つの問題にでたらめに答えた時の点数の期待値を求めます。 * **5番目の問題:** ある企業の株価の変動確率が与えられたとき、(1) 2ヶ月続けて上昇する確率と、(2) 3ヶ月間でちょうど2回だけ上昇する確率を求めます。 * **6番目の問題:** AとBが2回じゃんけんをするとき、Aが1回だけ勝つ確率を求めます。

確率論・統計学確率期待値場合の数独立事象条件付き確率
2025/6/27

1. 問題の内容

いくつかの確率の問題と期待値の問題があります。
* **最初の問題:** 信号Pを青で通過できる確率が60%、信号Qを青で通過できる確率が40%であるとき、(1) 信号PとQの両方通過できない確率と、(2) 1つの信号だけ通過できる確率を求めます。
* **2番目の問題:** くじの賞金と本数が与えられたとき、このくじを1本引いたときの賞金の期待値を求めます。
* **3番目の問題:** あるバスケット部員のフリースローの成功確率が与えられたとき、(1) 3回中少なくとも1回成功する確率と、(2) 3回中1回だけ失敗する確率を求めます。
* **4番目の問題:** ○×で答える3つの問題にでたらめに答えた時の点数の期待値を求めます。
* **5番目の問題:** ある企業の株価の変動確率が与えられたとき、(1) 2ヶ月続けて上昇する確率と、(2) 3ヶ月間でちょうど2回だけ上昇する確率を求めます。
* **6番目の問題:** AとBが2回じゃんけんをするとき、Aが1回だけ勝つ確率を求めます。

2. 解き方の手順

* **最初の問題:**
* (1) 信号PとQの両方通過できない確率は、Pを通過できない確率とQを通過できない確率を掛け合わせたものです。Pを通過できない確率は 100%60%=40%100\% - 60\% = 40\% で、Qを通過できない確率は 100%40%=60%100\% - 40\% = 60\% です。したがって、両方通過できない確率は 40%×60%=24%40\% \times 60\% = 24\% です。
* (2) 1つの信号だけ通過できる確率は、Pだけ通過できる確率とQだけ通過できる確率を足し合わせたものです。Pだけ通過できる確率は 60%×(100%40%)=60%×60%=36%60\% \times (100\% - 40\%) = 60\% \times 60\% = 36\% です。Qだけ通過できる確率は (100%60%)×40%=40%×40%=16%(100\% - 60\%) \times 40\% = 40\% \times 40\% = 16\% です。したがって、1つの信号だけ通過できる確率は 36%+16%=52%36\% + 16\% = 52\% です。
* **2番目の問題:**
* 期待値は、各賞金にその賞金が得られる確率を掛け合わせたものの合計です。各賞金の確率は、その賞金の本数を総本数で割ったものです。したがって、期待値は以下のようになります。
E=70100×100+20100×500+10100×1000=70+100+100=270E = \frac{70}{100} \times 100 + \frac{20}{100} \times 500 + \frac{10}{100} \times 1000 = 70 + 100 + 100 = 270
* **3番目の問題:**
* (1) 少なくとも1回成功する確率は、1から3回とも失敗する確率を引いたものです。3回とも失敗する確率は (100%80%)×(100%90%)×(100%60%)=20%×10%×40%=0.2×0.1×0.4=0.008=0.8%(100\% - 80\%) \times (100\% - 90\%) \times (100\% - 60\%) = 20\% \times 10\% \times 40\% = 0.2 \times 0.1 \times 0.4 = 0.008 = 0.8\% です。したがって、少なくとも1回成功する確率は 100%0.8%=99.2%100\% - 0.8\% = 99.2\% です。
* (2) 1回だけ失敗する確率は、以下の3つの場合の確率を足し合わせたものです。1回目だけ失敗する場合、2回目だけ失敗する場合、3回目だけ失敗する場合。
* 1回目だけ失敗する確率: (100%80%)×90%×60%=0.2×0.9×0.6=0.108=10.8%(100\% - 80\%) \times 90\% \times 60\% = 0.2 \times 0.9 \times 0.6 = 0.108 = 10.8\%
* 2回目だけ失敗する確率: 80%×(100%90%)×60%=0.8×0.1×0.6=0.048=4.8%80\% \times (100\% - 90\%) \times 60\% = 0.8 \times 0.1 \times 0.6 = 0.048 = 4.8\%
* 3回目だけ失敗する確率: 80%×90%×(100%60%)=0.8×0.9×0.4=0.288=28.8%80\% \times 90\% \times (100\% - 60\%) = 0.8 \times 0.9 \times 0.4 = 0.288 = 28.8\%
したがって、1回だけ失敗する確率は 10.8%+4.8%+28.8%=44.4%10.8\% + 4.8\% + 28.8\% = 44.4\% です。
* **4番目の問題:**
* 3問の問題に○×で答える場合、答え方は 23=82^3 = 8 通りあります。でたらめに答える場合、それぞれの答え方になる確率は 18\frac{1}{8} です。それぞれの点数は次の通りです。
* 3問正解: 10点 (確率: 18\frac{1}{8})
* 2問正解: 5点 (確率: 38\frac{3}{8})
* 1問正解: 3点 (確率: 38\frac{3}{8})
* 0問正解: 0点 (確率: 18\frac{1}{8})
したがって、期待値は 18×10+38×5+38×3+18×0=10+15+9+08=348=4.25\frac{1}{8} \times 10 + \frac{3}{8} \times 5 + \frac{3}{8} \times 3 + \frac{1}{8} \times 0 = \frac{10 + 15 + 9 + 0}{8} = \frac{34}{8} = 4.25 点です。
* **5番目の問題:**
* (1) 2ヶ月続けて上昇する確率は 60%×60%=36%60\% \times 60\% = 36\% です。
* (2) 3ヶ月間でちょうど2回だけ上昇する確率は、以下の3つの場合の確率を足し合わせたものです。
* 上昇, 上昇, その他: 60%×60%×(10%+30%)=0.6×0.6×0.4=0.144=14.4%60\% \times 60\% \times (10\% + 30\%) = 0.6 \times 0.6 \times 0.4 = 0.144 = 14.4\%
* 上昇, その他, 上昇: 60%×(10%+30%)×60%=0.6×0.4×0.6=0.144=14.4%60\% \times (10\% + 30\%) \times 60\% = 0.6 \times 0.4 \times 0.6 = 0.144 = 14.4\%
* その他, 上昇, 上昇: (10%+30%)×60%×60%=0.4×0.6×0.6=0.144=14.4%(10\% + 30\%) \times 60\% \times 60\% = 0.4 \times 0.6 \times 0.6 = 0.144 = 14.4\%
したがって、3ヶ月間でちょうど2回だけ上昇する確率は 14.4%+14.4%+14.4%=43.2%14.4\% + 14.4\% + 14.4\% = 43.2\% です。
* **6番目の問題:**
* Aが1回だけ勝つ場合を考えます。まず、1回目のじゃんけんでAが勝つ確率は 13\frac{1}{3}です。このとき、2回目のじゃんけんでAが負けるかあいこになる必要があります。負ける確率は13\frac{1}{3}、あいこになる確率は13\frac{1}{3}なので、2回目にAが負けるかあいこになる確率は23\frac{2}{3}です。よって、Aが1回目に勝ち、2回目に負けるかあいこになる確率は13×23=29\frac{1}{3} \times \frac{2}{3} = \frac{2}{9}です。
* 次に、1回目のじゃんけんでAが負けるかあいこになり、2回目のじゃんけんでAが勝つ場合を考えます。1回目にAが負けるかあいこになる確率は23\frac{2}{3}で、2回目にAが勝つ確率は13\frac{1}{3}なので、確率は23×13=29\frac{2}{3} \times \frac{1}{3} = \frac{2}{9}です。
* したがって、Aが1回だけ勝つ確率は、29+29=49\frac{2}{9} + \frac{2}{9} = \frac{4}{9}です。

3. 最終的な答え

* 最初の問題: (1) 24 % (2) 52 %
* 2番目の問題: 270 円
* 3番目の問題: (1) 99.2 % (2) 44.4 %
* 4番目の問題: 4.25 点
* 5番目の問題: (1) 36 % (2) 43.2 %
* 6番目の問題: 4/9

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