方程式 $z^3 = 8$ を満たす複素数 $z$ について考える。$z = r(\cos\theta + i\sin\theta)$ ($r>0, 0 \le \theta < 2\pi$) と表すとき、空欄を埋め、複素数平面上でこの3点を頂点とする三角形がどのような三角形であるかを答える。

代数学複素数ド・モアブルの定理複素数平面方程式三角比
2025/6/28

1. 問題の内容

方程式 z3=8z^3 = 8 を満たす複素数 zz について考える。z=r(cosθ+isinθ)z = r(\cos\theta + i\sin\theta) (r>0,0θ<2πr>0, 0 \le \theta < 2\pi) と表すとき、空欄を埋め、複素数平面上でこの3点を頂点とする三角形がどのような三角形であるかを答える。

2. 解き方の手順

* **1:** z=r(cosθ+isinθ)z = r(\cos\theta + i\sin\theta) より、z3=r3(cos3θ+isin3θ)z^3 = r^3(\cos3\theta + i\sin3\theta) であることはド・モアブルの定理から導かれる。よって、1はド・モアブルの定理である。
* z3=8z^3 = 8 を極形式で表すと、z3=8(cos0+isin0)z^3 = 8(\cos0 + i\sin0) となる。したがって、r3=8r^3 = 8 より、r=2r = 2
また、3θ=0+2kπ3\theta = 0 + 2k\pi (kk は整数) より、θ=2kπ3\theta = \frac{2k\pi}{3}
0θ<2π0 \le \theta < 2\pi より、k=0,1,2k = 0, 1, 2 なので、θ=0,2π3,4π3\theta = 0, \frac{2\pi}{3}, \frac{4\pi}{3}
選択肢の角度を見ると、0,34π,56π0, \frac{3}{4}\pi, \frac{5}{6}\pi とあるので、θ=0,2π3,4π3\theta = 0, \frac{2\pi}{3}, \frac{4\pi}{3} を選択肢の中から選ぶことになる。2π3=4π6\frac{2\pi}{3} = \frac{4\pi}{6} であり、4π3\frac{4\pi}{3} は選択肢にないので、0,4π6,8π60, \frac{4\pi}{6}, \frac{8\pi}{6} から選ぶこととなる。
θ=0,2π3,4π3\theta = 0, \frac{2\pi}{3}, \frac{4\pi}{3} に対応する zz は、z=2(cos0+isin0)=2z = 2(\cos0 + i\sin0) = 2, z=2(cos2π3+isin2π3)=2(12+i32)=1+i3z = 2(\cos\frac{2\pi}{3} + i\sin\frac{2\pi}{3}) = 2(-\frac{1}{2} + i\frac{\sqrt{3}}{2}) = -1 + i\sqrt{3}, z=2(cos4π3+isin4π3)=2(12i32)=1i3z = 2(\cos\frac{4\pi}{3} + i\sin\frac{4\pi}{3}) = 2(-\frac{1}{2} - i\frac{\sqrt{3}}{2}) = -1 - i\sqrt{3} である。
したがって、7は2、8は-1、9は3となる。
* 3つの複素数は 2,1+i3,1i32, -1 + i\sqrt{3}, -1 - i\sqrt{3} である。複素数平面上でこれらの点を頂点とする三角形を考えると、3点の距離は 2(1+i3)=3i3=9+3=12=23|2 - (-1 + i\sqrt{3})| = |3 - i\sqrt{3}| = \sqrt{9 + 3} = \sqrt{12} = 2\sqrt{3}, 2(1i3)=3+i3=9+3=12=23|2 - (-1 - i\sqrt{3})| = |3 + i\sqrt{3}| = \sqrt{9 + 3} = \sqrt{12} = 2\sqrt{3}, 1+i3(1i3)=2i3=23|-1 + i\sqrt{3} - (-1 - i\sqrt{3})| = |2i\sqrt{3}| = 2\sqrt{3} である。3つの辺の長さが全て等しいので、正三角形である。正三角形は長さの等しい辺や大きさの等しい角を持つが、直角を持たない。したがって、10は①である。

3. 最終的な答え

1: ②
7: 2
8: -1
9: 3
10: ①

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