数列$\{a_n\}$の一般項が $a_n = k \cdot 2^{n-1}$ ($n=1,2,3,...$)で与えられているとき、数列の和 $S = a_1 + a_2 + a_3 + ... + a_n$ を求めよ。

代数学数列等比数列数列の和公式
2025/6/29

1. 問題の内容

数列{an}\{a_n\}の一般項が an=k2n1a_n = k \cdot 2^{n-1}n=1,2,3,...n=1,2,3,...)で与えられているとき、数列の和 S=a1+a2+a3+...+anS = a_1 + a_2 + a_3 + ... + a_n を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、an=k2n1a_n = k \cdot 2^{n-1} が与えられているので、SS は等比数列の和として計算できます。
S=a1+a2+...+anS = a_1 + a_2 + ... + a_n なので、a1,a2,...,ana_1, a_2, ..., a_n をそれぞれ書き出すと、
a1=k211=k20=ka_1 = k \cdot 2^{1-1} = k \cdot 2^0 = k
a2=k221=k21=2ka_2 = k \cdot 2^{2-1} = k \cdot 2^1 = 2k
a3=k231=k22=4ka_3 = k \cdot 2^{3-1} = k \cdot 2^2 = 4k
...
an=k2n1a_n = k \cdot 2^{n-1}
したがって、S=k+2k+4k+...+k2n1S = k + 2k + 4k + ... + k \cdot 2^{n-1}となります。
これは、初項 kk、公比 22 の等比数列の初項から第 nn 項までの和なので、等比数列の和の公式を利用します。
等比数列の和の公式は、初項 aa、公比 rr の数列の初項から第 nn 項までの和を SnS_n とすると、
Sn=a(1rn)1rS_n = \frac{a(1-r^n)}{1-r} (ただし、r1r \neq 1)
今の場合、a=ka = k, r=2r = 2 なので、
S=k(12n)12=k(12n)1=k(2n1)S = \frac{k(1-2^n)}{1-2} = \frac{k(1-2^n)}{-1} = k(2^n - 1)

3. 最終的な答え

S=k(2n1)S = k(2^n - 1)

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