問題文は複数の小問に分かれています。 (1) 散布図と表から読み取れる内容に関して、正しくないものを選択する。 (2) $p$ と $q$ の相関係数として最も近い値を選択する。 (3) ヒストグラム、箱ひげ図と変量の対応関係を選ぶ問題。 (4) 散布図から読み取れる内容として正しいものを選択する。 ここで、$p$: 生徒1人当たりの教育費、$q$: 15-17歳人口10万人当たりの高等学校数、$r$: 高校教員1人当たりの高校生徒数、$s$: 大学入学者数に対する自身高校所在地系の大学への入学者割合、$t$: 高校卒業者の就職率です。

確率論・統計学相関散布図ヒストグラム箱ひげ図相関係数標準偏差共分散統計
2025/6/28

1. 問題の内容

問題文は複数の小問に分かれています。
(1) 散布図と表から読み取れる内容に関して、正しくないものを選択する。
(2) ppqq の相関係数として最も近い値を選択する。
(3) ヒストグラム、箱ひげ図と変量の対応関係を選ぶ問題。
(4) 散布図から読み取れる内容として正しいものを選択する。
ここで、pp: 生徒1人当たりの教育費、qq: 15-17歳人口10万人当たりの高等学校数、rr: 高校教員1人当たりの高校生徒数、ss: 大学入学者数に対する自身高校所在地系の大学への入学者割合、tt: 高校卒業者の就職率です。

2. 解き方の手順

(1)
選択肢を一つずつ確認します。
ppqq には正の相関がある。散布図より、正の相関があるように見えます。
pprr には強い相関は見られない。散布図より、相関は弱く見えます。
qqrr には正の相関がある。表の共分散を見ると、qqrr の共分散は-13.50であり、負の相関があります。
エ 愛知県の変量 rr の値は 1414 を超えている。
オ 東京都の変量 ss の値は、ss の第1四分位数より小さい。
カ 変量 qq の値が最大であるのは東京都である。
ウが誤りであるため、**サ**はウを選択します。
問題文より、ssの値が最大なのは東京都です。よってカも誤りなので、**シ**はカを選択します。
(2)
ppqq の共分散は 359.19359.19pp の標準偏差は 15.5015.50qq の標準偏差は 34.0434.04 である。
相関係数 rr は、
r=共分散pの標準偏差qの標準偏差r = \frac{共分散}{pの標準偏差 * qの標準偏差}
r=359.1915.5034.040.679r = \frac{359.19}{15.50 * 34.04} \approx 0.679
よって、**ス**には0.68を選びます。
(3)
散布図は ttss の関係を示しています。ttは横軸、ssは縦軸に対応しています。
ヒストグラムは tt の分布を表しており、箱ひげ図も tt の分布を表しています。
ヒストグラムは横軸が tt に対応しているものを選択する必要があるので、横軸Aである選択肢を選びます。箱ひげ図は分布Dを表しています。
(4)
散布図を参考にします。
ア 変量ttの値が50以上の都道府県は、すべて変量ssの値が20以上である。
イ 変量ttの中央値は50より大きい。
ウ 変量ssの値が40以上の都道府県の数は10未満である。
エ 変量ssの値が35以上の都道府県はない。
オ 変量ssの値が最大の都道府県は変量ttの値が60未満である。
カ 変量ssの分散は変量ttの分散より小さい。
散布図を見ると、変量ttの値が50以上の都道府県でも、変量ssの値が20未満のものが存在するので、アは誤りです。
ヒストグラムを見ると、50以上の領域の度数は少ないので、イは誤りです。
散布図を見ると、変量ssの値が40以上の都道府県はいくつか存在するため、ウが正しい可能性が高く、エは誤りです。
散布図を見ると、変量ssの値が最大の都道府県は、変量ttの値が60未満なので、オは正しいです。
ヒストグラムの形状を見ると、変量ssの方が散らばりが小さいので、分散は小さいと思われます。
ウとオを比べて、より確実なのはオです。従って、ssの値が最大の都道府県はttの値が60未満なので、**ソ**は⑤を選びます。
ヒストグラムから読み取れることとして、ttの度数が最大となる領域は40~50の間であり、中央値は40~50の間にあると考えられるため、イが正しい可能性が高いです。よって**タ**は②を選択します。

3. 最終的な答え

(1) サ:ウ, シ:カ
(2) ス:0.68
(3) セ:横軸A、箱ひげ図D
(4) ソ:⑤, タ:②

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