赤玉4個、白玉5個が入った袋から無作為に3個の玉を取り出す。以下の確率を求めよ。 (1) 少なくとも1個は赤玉である確率 (2) 少なくとも1個は白玉である確率 (3) この試行を2回繰り返したとき、白玉が1個も出ない確率。ただし、試行ごとに取り出した玉は袋に戻す。

確率論・統計学確率組み合わせ事象反復試行
2025/6/28

1. 問題の内容

赤玉4個、白玉5個が入った袋から無作為に3個の玉を取り出す。以下の確率を求めよ。
(1) 少なくとも1個は赤玉である確率
(2) 少なくとも1個は白玉である確率
(3) この試行を2回繰り返したとき、白玉が1個も出ない確率。ただし、試行ごとに取り出した玉は袋に戻す。

2. 解き方の手順

(1) 少なくとも1個は赤玉である確率
これは、3個とも白玉である確率を全体から引くことで求められる。
全体の取り出し方は 9C3=9×8×73×2×1=84_9C_3 = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 84 通り。
3個とも白玉である取り出し方は 5C3=5×4×33×2×1=10_5C_3 = \frac{5 \times 4 \times 3}{3 \times 2 \times 1} = 10 通り。
したがって、少なくとも1個は赤玉である確率は、
11084=1542=37421 - \frac{10}{84} = 1 - \frac{5}{42} = \frac{37}{42}
(2) 少なくとも1個は白玉である確率
これは、3個とも赤玉である確率を全体から引くことで求められる。
全体の取り出し方は 9C3=84_9C_3 = 84 通り。
3個とも赤玉である取り出し方は 4C3=4×3×23×2×1=4_4C_3 = \frac{4 \times 3 \times 2}{3 \times 2 \times 1} = 4 通り。
したがって、少なくとも1個は白玉である確率は、
1484=1121=20211 - \frac{4}{84} = 1 - \frac{1}{21} = \frac{20}{21}
(3) この試行を2回繰り返したとき、白玉が1個も出ない確率
1回の試行で白玉が1個も出ない、つまり3個とも赤玉である確率は484=121\frac{4}{84} = \frac{1}{21}
この試行を2回繰り返して、毎回白玉が1個も出ない確率は、
(121)2=1441(\frac{1}{21})^2 = \frac{1}{441}

3. 最終的な答え

(1) 3742\frac{37}{42}
(2) 2021\frac{20}{21}
(3) 1441\frac{1}{441}

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