赤い玉1個(1000円)、緑の玉2個(300円)、青い玉3個(100円)、白い玉4個(0円)が入った福引がある。玉が出る確率はすべて等しいとする。この福引を引いたときに貰えるお金を確率変数Xとする。Xの分散V[X]を求めよ。また、福引を引くのに100円かかる場合(賞金-参加費をYとする)、Yの期待値、分散はXの期待値、分散と比べてどうなるか答えよ。

確率論・統計学確率変数期待値分散確率分布
2025/7/15

1. 問題の内容

赤い玉1個(1000円)、緑の玉2個(300円)、青い玉3個(100円)、白い玉4個(0円)が入った福引がある。玉が出る確率はすべて等しいとする。この福引を引いたときに貰えるお金を確率変数Xとする。Xの分散V[X]を求めよ。また、福引を引くのに100円かかる場合(賞金-参加費をYとする)、Yの期待値、分散はXの期待値、分散と比べてどうなるか答えよ。

2. 解き方の手順

問1: Xの分散V[X]を求める
まず、Xの期待値E[X]を計算します。
福引の玉の総数は 1+2+3+4=101 + 2 + 3 + 4 = 10 個です。
それぞれの玉が出る確率は 110\frac{1}{10}210\frac{2}{10}310\frac{3}{10}410\frac{4}{10} となります。
よって、
E[X]=1000110+300210+100310+0410=100+60+30+0=190E[X] = 1000 \cdot \frac{1}{10} + 300 \cdot \frac{2}{10} + 100 \cdot \frac{3}{10} + 0 \cdot \frac{4}{10} = 100 + 60 + 30 + 0 = 190
次に、E[X2]E[X^2]を計算します。
E[X2]=10002110+3002210+1002310+02410=100000+18000+3000+0=121000E[X^2] = 1000^2 \cdot \frac{1}{10} + 300^2 \cdot \frac{2}{10} + 100^2 \cdot \frac{3}{10} + 0^2 \cdot \frac{4}{10} = 100000 + 18000 + 3000 + 0 = 121000
分散V[X]は、
V[X]=E[X2](E[X])2=121000(190)2=12100036100=84900V[X] = E[X^2] - (E[X])^2 = 121000 - (190)^2 = 121000 - 36100 = 84900
問2: Yの期待値、分散とXの期待値、分散の関係を求める
YはXから100円引いたものなので、Y=X100Y = X - 100 です。
期待値について、E[Y]=E[X100]=E[X]100E[Y] = E[X - 100] = E[X] - 100 となります。
つまり、Yの期待値はXの期待値より100小さくなります。
分散について、V[Y]=V[X100]=V[X]V[Y] = V[X - 100] = V[X] となります。
定数を引いても分散は変化しません。

3. 最終的な答え

問1: Xの分散V[X]は **84900**
問2: Yの期待値はXの期待値より小さく、Yの分散はXの分散と等しい。

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