ある人が電話をかける際、相手も同じ人に電話をかけていて「話し中」になる確率が0.03%である。1000回の電話のうち、そのような状況が2回起こる確率を小数点以下第2位まで求める。

確率論・統計学二項分布確率統計
2025/7/16

1. 問題の内容

ある人が電話をかける際、相手も同じ人に電話をかけていて「話し中」になる確率が0.03%である。1000回の電話のうち、そのような状況が2回起こる確率を小数点以下第2位まで求める。

2. 解き方の手順

この問題は二項分布の問題として考えることができます。
1回の試行で「話し中」になる確率 pp0.03%=0.00030.03\% = 0.0003 です。
試行回数 nn10001000 回です。
成功回数 kk22 回です。
二項分布の確率質量関数は以下の通りです。
P(X=k)=(nk)pk(1p)nkP(X=k) = \binom{n}{k} p^k (1-p)^{n-k}
この問題の場合、n=1000n=1000, k=2k=2, p=0.0003p=0.0003 なので、
P(X=2)=(10002)(0.0003)2(10.0003)10002P(X=2) = \binom{1000}{2} (0.0003)^2 (1-0.0003)^{1000-2}
(10002)=1000!2!(10002)!=1000×9992×1=500×999=499500\binom{1000}{2} = \frac{1000!}{2!(1000-2)!} = \frac{1000 \times 999}{2 \times 1} = 500 \times 999 = 499500
(0.0003)2=0.00000009=9×108(0.0003)^2 = 0.00000009 = 9 \times 10^{-8}
(10.0003)998=(0.9997)998e0.0003×998e0.29940.7412(1-0.0003)^{998} = (0.9997)^{998} \approx e^{-0.0003 \times 998} \approx e^{-0.2994} \approx 0.7412
したがって、
P(X=2)=499500×9×108×0.74120.03336657P(X=2) = 499500 \times 9 \times 10^{-8} \times 0.7412 \approx 0.03336657
小数点以下第2位まで求めるので、四捨五入して0.030.03 となります。

3. 最終的な答え

0.03

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